「EVなのにエンジン搭載!?」 設立5年のEVベンチャーが防衛大手と“戦場のロボカー”開発へ!商用技術で進む「戦場の無人化」に新展開

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米防衛大手のアメリカン・ラインメタルが、EVスタートアップのハービンジャーと提携し、軍用の無人車両を共同開発すると発表しました。戦場の様相を大きく変える可能性のあるこの提携、その狙いはどこにあるのでしょうか。

「実績」の防衛大手と「新興」EV企業がタッグ

 米防衛大手のアメリカン・ラインメタルは5月27日、カリフォルニア州を拠点とするEV(電動車両)スタートアップ企業ハービンジャーと提携し、米国防総省が進めるアメリカ軍近代化構想を支援するロボット地上車両(RGV)および無人地上車両(UGV)ファミリーの共同開発を進めると発表しました。

 ハービンジャーは、2021(令和3)年に設立された新興企業です。中型商用EV向けのシャシー開発を専門としており、電動・ハイブリッド式の中型トラック用プラットフォームを自社開発していることで知られています。2025年には、世界最大の宅配便会社であるフェデックスから車両調達契約を受注し、注目を集めました。

 今回の提携では、アメリカン・ラインメタルが有する実戦で実証済みの車両統合能力、ミッションシステム、モジュラー・アーキテクチャ開発技術と、ハービンジャーの商用ベースかつ自律運用対応型のハイブリッド車両プラットフォームを組み合わせます。

 ハービンジャーのプラットフォームは、拡張可能なバッテリー構成と航続距離延伸型ハイブリッド・パワートレインを採用しており、隠密行動能力、熱・音響シグネチャ低減、長時間作戦能力を実現するとのこと。また、ガソリン駆動の発電用エンジン(レンジエクステンダー)を併用することで、過酷な環境下でも継続的な任務遂行が可能になるとしています。

 両社は今後、商用由来技術、ハイブリッド電動システム、完全ドライブ・バイ・ワイヤ構造を活用し、ロボット化戦闘能力、兵站、後方支援能力などに関する国防総省主導のプログラムへの参画を共同で推進します。

 協力分野としては、自律型戦術輪式車両、敵対環境下における兵站補給、さらにアメリカ陸軍が推進する自律化および有人・無人装備間連携(MUM-T)構想に適合する次世代ロボット・プラットフォームなどが含まれるということです。