速度は従来の2倍以上! ロシア軍の新型ドローン「ゲラン4」登場 もはや“低コスト巡航ミサイル”従来の方法では迎撃困難か? ウ国防省が警戒

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ウクライナ国防省情報総局(DIU)は、2026年5月下旬に、ロシア軍が使用した新型自爆ドローン「ゲラン4」に関する情報を公開しました。

最新型ドローンの性能は?

 ウクライナ国防省情報総局(DIU)は、2026年5月下旬に、ロシア軍が使用した新型自爆ドローン「ゲラン4」に関する情報を公開しました。

 DIUによると、このドローンは2026年5月からロシア軍によって攻撃に使用されています。自律飛行可能な自爆ドローンであり、イラン製「シャヘド136」のライセンス生産型である「ゲラン2」をさらに発展させた機体とされています。

 これまでのシャヘド系列ドローンと大きく異なる点は、プロペラ推進ではなくジェット推進を採用していることです。同系統の先行機として「ゲラン3」というジェット推進型自爆ドローンも確認されていますが、こちらはゲラン2の機体構造を流用しており、高G負荷下での機動飛行には適していなかったとされています。

 これに対してゲラン4は、新設計の強化フレームを採用しており、ターボジェットエンジンの推力に耐えられる構造になっています。最大速度は約500km/h、最大飛行高度は5000mで、300〜400km/hでの高機動飛行も可能とされています。航続距離は最大450kmで、機体寸法は従来型とほぼ同じく、全長3.5m、翼幅3mです。

 搭載されるターボジェットエンジンは、中国製の「Telefly LX-WP-160」または「Telefly TF-TJ2000A」とされています。搭載可能な弾頭は、約50kg級の高性能爆破榴弾、または約90kg級のサーモバリック(燃料気化)弾頭です。

 DIUは、ロシアがこうした機体を、従来のプロペラ推進型迎撃ドローンへの対抗手段として投入し始めていると分析しています。

 従来の「シャヘド136」系ドローンの速度は約200km/hとされ、これに対して迎撃用ドローンは300km/h前後で対応可能とされています。しかしゲラン4はそれを上回る速度域で飛行できるため、迎撃の難易度は大きく上昇します。

 このような自律飛行型の自爆ドローンは、実質的に低コストの巡航ミサイルとして運用されており、迎撃が困難になるほど空爆被害の拡大につながる可能性があります。そのため、より高速なゲラン4が大量配備された場合、脅威はさらに大きくなると考えられます。