首相ライバル、国政復帰なるか=来月補選、「天下分け目」―英

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 【ロンドン時事】英与党・労働党の地方選大敗でスターマー首相への退陣圧力が強まる中、党の実力者で、首相のライバルと目されるバーナム・マンチェスター市長が6月18日実施の下院補選に向け、選挙運動を本格化させている。バーナム氏は元下院議員で保健相などを歴任。国政復帰すれば党首選出馬への道が開かれ、有力候補となるのは確実だ。
 補選はスターマー氏に批判的な労働党議員がバーナム氏に議席を譲るとして辞職したことを受け、中部メイカーフィールド選挙区で実施。首相交代に関わることから「天下分け目」(英メディア)の選挙と位置付けられている。今月19日に党の公認を得たバーナム氏は22日に現地入りし、「私に投じれば労働党を変えられる」と訴えた。
 補選には近年勢力を急拡大させている右派ポピュリスト政党リフォームUKも候補者を擁立。2024年の前回総選挙で次点となった配管工のロバート・ケニョン氏で、バーナム氏との接戦が予想される。最近の世論調査ではバーナム氏がやや優勢だが、情勢は予断を許さない。
 バーナム氏が勝利すれば、「リフォームに対抗できる指導者」として求心力が高まり、勢いに乗って党首選でスターマー氏を含む他候補を圧倒することが見込まれる。「負け戦」となることを見越してスターマー氏が党首選を待たずに辞任するシナリオも考えられる。いずれにせよ、補選勝利は「バーナム政権」の誕生に一歩近づくことになる。
 一方、バーナム氏が敗れれば「労働党上層部はまひ状態となり、改めて不確実な局面に突入する」(BBC放送)とみられている。バーナム氏以外に党をまとめ切れそうな実力者はおらず、党の混乱が続くことになりそうだ。 
〔写真説明〕英労働党のバーナム・マンチェスター市長=22日、マンチェスター郊外(AFP時事)