JR京浜東北線の線路で、3日間にわたりメンテナンス作業や工事が日中に行われました。現場でどのような対応がなされていたか、訪ねてみました。
京浜東北線と山手線で臨時列車を運転
2026年5月19日から21日にかけて、東京都内を走るJR京浜東北線のメンテナンス作業や工事が日中に行われました。快速運転を中止して田端~田町間は山手線の線路を使って運転されました。どのような対応がなされていたのか、当日の現地を訪ねてみました。
京浜東北線と山手線は、田端~田町間で線路が並行しています。普段はそれぞれの線路を走りますが、工事などの際は互いの線路を使って走れます。実際に山手線で輸送障害が起きた時は、山手線が京浜東北線の線路を走ることで短時間で運転を再開する、ということも行われています。
今回は、京浜東北線が山手線の線路を走ることで、京浜東北線の線路のメンテナンスが行われました。普段の京浜東北線は日中、田端~田町間で快速運転が行われていますが、工事期間中は快速をやめて臨時の各駅停車として運転されました。
影響は京浜東北線にとどまらず、山手線も時刻が変更され、普段の列車を運休として別途臨時列車が設定されました。
JR東日本のウェブサイトでは、山手線や京浜東北線の時刻が掲載されています。京浜東北線のメンテナンスが行われた19日から21日の時刻も掲載されましたが、普段運転される列車と当日に運転される臨時列車の双方が掲載されているため、列車の本数が倍増したようにも見えます。
しかし、利用者から見れば、京浜東北線の快速運転がなくなって、山手線と京浜東北線が同じ乗り場から乗り降りができるという程度の違いです。山手線も時間がずれるだけで、実際はあまり気にならなかったのかもしれません。
現地を訪ねてみると
京浜東北線の日中のメンテナンスは3日間行われましたが、2日目の20日午後に現場を訪れました。当日は、日暮里で駅構内の保線作業や、鶯谷で信号関連の作業などが見られました。
日暮里駅は山手線・京浜東北線ともホームドアがあり、作業箇所ではホームドアに養生が施され、警備員を配置していました。
山手線は11両編成、京浜東北線は10両編成です。山手線の線路に京浜東北線の列車がやって来ると、ホームドアは10両分が開き、残りの1両分は閉まったままとなります。この閉まったままの部分が、前1両分だったり後ろ1両分だったりと、駅ごとに異なりました。
ホームで列車を待っていると、山手線と京浜東北線の列車が交互にやってきます。京浜東北線と山手線はどちらも日中は概ね5分ごとに運行されているためです。京浜東北線が山手線の線路を走ることが珍しく、ホームの端でカメラやスマートフォンを構えたファンの姿も数多く見られました。
一方で、一般の利用者は普段よりも少ないように見受けられました。列車の先頭や最後尾の方であれば、どの駅から乗っても座れるくらいの空席がありました。
車内の液晶画面には京浜東北線のメンテナンス工事の告知が表示され、駅にもポスターが貼られていました。スマートフォンで乗換案内を検索すると運転計画の告知があり、迂回ルートの検索も可能ということで、あらかじめ避けられているのかもしれません。
車内に加えて駅の放送でも京浜東北線の乗り場が山手線側に変わる旨を繰り返し放送していました。乗り場が違うと言っても、同じホームの反対側で、時間がかかる以外は特に大きな問題や混乱は見られません。列車の本数も多いため、困っている利用者も見られない様子でした。
今回のような日中のメンテナンスは、過去にも行われていました。日中のメンテナンスが復活した形ですが、今後も広まっていくのかもしれません。