スウェーデン海軍は2026年5月19日、次世代フリゲートの優先供給企業として、フランスのナバル・グループを選定し、FDI設計をベースとした艦艇を建造する予定であると発表しました。
フランスの多用途フリゲートがベースに
スウェーデン海軍は2026年5月19日、次世代フリゲートと目されるルレオ級フリゲートの優先供給企業として、フランスのナバル・グループを選定し、FDI設計をベースとした艦艇を建造する予定であると発表しました。
FDI(Frégate de Défense et d’Intervention)と名付けられたこのフリゲートは、フランス海軍ではアミラル・ロナルク級駆逐艦(フランス海軍では駆逐艦相当の扱い)として位置づけられており、2026年中の就役が予定されています。
スウェーデン政府は、防衛装備庁(FMV)に対し、4隻のFDIフリゲート調達に向けたフランスとの交渉開始を指示しており、計画総額は約400億スウェーデンクローナ(約42億5000万ドル/約6600億円)とされています。
計画では、最初の完全装備艦が早ければ2030年に引き渡され、その後は毎年1隻ずつ納入される見込みです。
ルレオ級は当初、スウェーデン海軍が現在運用しているヴィスビュー級コルベットをベースに、防空能力を強化した水上戦闘艦として構想されていました。しかし、2022年2月にロシアによるウクライナ侵攻が始まり、周辺情勢が大きく変化したことを受け、より大型の水上艦を導入する方針へと改められました。
FDIベースのルレオ級は、排水量約4000トン級、全長約120mになる見込みです。なお、ほぼ同型艦で就役間近のフランス海軍アミラル・ロナルク級駆逐艦は、防空、対潜戦、対水上戦、非対称戦を含む高強度戦闘など、現代フリゲートに求められる高い多用途性を念頭に建造されており、ルレオ級も同等の能力を備えた万能艦になると予想されています。
ちなみにFDIは、“シャクレアゴ”のように船首水線下が前方へ突出した独特の艦首形状を採用しているのが大きな特徴です。これは19世紀に登場した、衝角(ラム)を備えた鋼鉄艦を思わせるデザインで、造波抵抗を軽減するため、このような構造が採用されたとされています。