栃木県上三川町の民家で農家の女性(69)が殺害された事件で、16歳の少年4人に実行を指示したとして強盗殺人容疑で逮捕された竹前海斗容疑者(28)が事件後、韓国へ逃亡しようとしたとみられることが21日、捜査関係者への取材で分かった。羽田空港でソウル行きの便に搭乗する数十分前に身柄を確保され、栃木県警に逮捕された。
県警は同日、横浜市港北区の竹前容疑者夫婦の自宅アパートを家宅捜索。県警は事件の背後に匿名・流動型犯罪グループ(トクリュウ)の上役がいるとみており、竹前容疑者が韓国を渡航先とした理由についても調べる。
竹前容疑者と妻の美結容疑者(25)、高校生の少年4人は14日、共謀し、強盗目的で侵入した民家で富山英子さんを殺害した疑いが持たれている。
捜査関係者によると、竹前容疑者は事件直前、高速道路サービスエリアで少年4人と合流し、準備したバールなど凶器類を渡し役割分担を決めたとみられる。4人のうち中心的立場にあった相模原市の男子高校生ら3人が竹前容疑者からリアルタイムで指示を受けながら強盗に入り、もう1人は見張り役などを担ったという。
竹前容疑者は事件後、美結容疑者と共に車で栃木県を離れたが、県警は16日深夜、1人で羽田空港にいるのを把握。駆け付けた捜査員が17日未明、第3ターミナル出発口で発見し身柄を確保した。ソウル行きの搭乗開始の数十分前だった。
調べに対し、少年の一部は「竹前容疑者らからやらなければ家族や友人を殺すと脅された」と供述。竹前容疑者は「自分らには関係ない」と容疑を否認しているという。