長谷部誠コーチ、フランクフルトを一時離脱で日本代表に専念した理由を明かす「W杯にかける思いは自分の中ですごく強い」

造船大国・日本再生に必要なこと

 日本代表の長谷部誠コーチが取材に応じ、ヨーロッパを拠点とする自身の活動やFIFAワールドカップ2026に向けた思いを語った。

 長谷部コーチはフランクフルトU-21と“二足の草鞋”で、2024年9月に日本代表のコーチングスタッフ入りした。今年1月からはFIFAワールドカップに向け、日本代表のコーチ業に専念する形で一時的にクラブから離脱中。また並行してDFB(ドイツサッカー連盟)のAライセンス取得も進めている。「この半年間はヨーロッパを拠点に日本代表選手の試合やトレーニングに多く足を運んでいたので、そういう意味では『いよいよだな』という感覚もあります。先日、メンバー発表もありましたけど、少しずつ実感が湧いてきている状況です」と現在の心境を明かした。

 クラブと日本代表のコーチを兼務し、日本代表活動では長距離移動も伴う。昨年10月の取材対応時には「働いて働いて働き倒しています(笑)」とハードワークぶりを明かしていた中、「両方を見させていただくことはもちろんいい点もありながら、中途半端になってしまう部分もあった」という。「ワールドカップにかける思いは自分の中ですごく強くあったので、監督ともいろいろ話をしました。1月からはヨーロッパを拠点に日本代表の候補選手の試合を週末・ミッドウィークと視察し、ケガ人の状況を見るためにトレーニングを見に行ったりしていました」と半年間の活動内容を明かした。

 15日に発表された本大会メンバーの選考にも初めて携わった。ヨーロッパ拠点を生かし、監督・コーチングスタッフから「この選手を見に行ってほしい」というリクエストがあれば足を運んで状態をチェック。「ケガをしている選手もいたので、トレーニングを見に行ったり、ギリギリまでそういうことをしていました。メンバー発表の2、3日前に日本に戻ってきて、最後はみんなで長い時間ミーティングをしていました」。ヨーロッパを拠点とする長谷部コーチの“目”が、今大会のメンバー選考に大いに役立ったに違いない。

 選手としてFIFAワールドカップには2010年、14年、18年の3大会に出場。日本代表のキャプテンとして酸いも甘いも経験してきた。「本当にワールドカップに入るとあっという間なので。どこでスイッチを入れるのか。そういったことも大事ですし、自分たちが全て出す、ピークを持っていくことが大事になると思います。いろいろな要素があると思いますけど、今大会からレギュレーションが変わったりもする中で、最高の準備をすることが一番だと思います。今回が(ワールドカップ)初出場の選手も半分いるので、初めての選手たちがワールドカップに対してナーバスにならないように。そういったアプローチも考えていきたいです」。自身の経験を余すことなく還元し、“最高の景色”を目指す日本代表を後押しする。

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