建設用クレーンなどを手掛けるタダノが、新型の巨大クレーン車を発売しました。クラス最長となる70mのブームを備えています。
“腕の長さ”はクラス最長の70m!
建設用クレーンなどを手掛けるタダノ(香川県)は2026年4月20日、新型のオールテレーンクレーン「AC 5.250-2」を発売しました。
この車両は日・独共同で開発された世界戦略機種で、最大250トンの吊り上げ性能を有します。クレーンの“腕”に相当する「ブーム」部分は、クラス最長となる長さ70mのタイプを採用しており、高所作業へのハイレベルな対応性を実現しています。
また、ブーム先端に装着する補助アームに当たる「ジブ」については、2種類を設定します。標準仕様の「フルオート・ラフィング・ジブ(FLJ)」は、全自動でラフィング(上下)動作が可能なほか、ブームと合わせた最大長は92.8mに及びます。また、オプション装備の「油圧チルトジブ(HOJ)」を追加した仕様では、最大長が112mにも達するとのことです。
エンジンは、世界で最も厳しい排出ガス規制のひとつである欧州の「EU ステージV」に対応した、メルセデス・ベンツ製ユニットを搭載しました。また、このエンジンは「低騒音型建設機械」の指定も取得しています。さらに、クレーン部と走行用のキャリヤ部で、エンジンを共通化するシングルエンジン方式も採用。メンテナンス性の向上も図っています。
加えて、大型クレーン車は公道を走行する際、車両上部の旋回体や、ブームを伸縮させる「起伏シリンダ」を取り外す仕様になっているのが一般的ですが、本モデルでは、これらを付けたまま走行することが可能。現場での組立作業や、搬送準備の時短化に寄与するとしています。
また、作業中にバランスをとる「カウンタウエイト」(重り)は最大80トンまで搭載できますが、これも1個当たりの重さを最大10トンまで分割。現場までの搬送性も改善しました。
車両価格はフルオート・ラフィング・ジブ仕様が4億3000万円(税別)。同モデルに油圧チルトジブを追加した仕様は4億6000万円(同)とのことです。販売目標は年間15台としています。