神奈川県中部を流れる相模川の周辺は、地形が厳しく渋滞も頻発します。このエリアをズバっと貫く県道の延伸が近づいています。
低地も丘陵もズバッと立体交差!
神奈川県中央部を南北に流れる大河・相模川。渡れるポイントが限られるため、架かっている橋はどこも混雑しがちです。その相模川に架かる橋のなかでも、とりわけ地形を克服したルートを形成しているのが、県道「藤沢座間厚木線」のルートでしょう。
藤沢座間厚木はその名のとおり藤沢市から綾瀬市、海老名市、座間市へと北上し、そこから相模川西岸の厚木市に向かう路線です。座間市内から相模川に架かる座架依橋(ざかえばし)は、川の西岸で圏央道(圏央厚木-厚木PA)の下をくぐったのち、そこから河岸段丘を一気に駆け上り、圏央道の西側に並行する尾根道である国道129号とアンダーパスで立体交差します。
さらにそこから、中津川とその前後の低地エリアを「中津川大橋」で一気に越え、南北方向の市道の陸橋上に設けられた「中三田陸橋上」交差点で終点となっています。
このエリアでは、相模川の西側に中津川、荻野川、小鮎川と複数の相模川支流が流れており、それぞれ段丘を形成しているため、東西の移動はアップダウンを繰り返します。そうしたなかで藤沢座間厚木線は、相模川東岸から中津川西岸まで一気に抜けられる貴重なルートなのです。
そして、藤沢座間厚木線はさらに西側への延伸工事が進んでいます。
中三田陸橋上からそのまま低地を高架で越え、中津川西側の段丘上に取りつき、県道「相模原大磯線」までの1.2kmの延伸が進められています。高架区間は半分程度、橋桁の架設が済んでおり、丘陵上の区間は一部で文化財調査も行っているものの、おおむね完成に近づいています。
供用目標は「2026年度」の予定。なお、計画ではさらに荻野川沿いの国道412号まで延伸するとされていますが、この区間は事業化していません。
このルートの開通効果のひとつが、国道246号の渋滞緩和です。国道246号は座架依橋の約2.5km下流で相模川を渡り、そのまま中津川も渡りますが、相模川西岸からは国道129号が合流して重複区間となっています。4車線の国道どうしが合流するため6車線が確保されているものの、あまりに交通量が多いため、厚木市街は慢性的に混雑しています。
ただ、国道246号はバイパスが別途建設中です。圏央道の圏央厚木ICを起点に西へ延びる「厚木秦野道路」ですが、このルートでは相模川を渡れません。これに対し藤沢座間厚木線は、厚木PAスマートICを介して圏央道とも連絡しています。国道バイパスが本格的に整備されるまで、藤沢座間厚木線が座間から厚木市街の広域迂回ルートとして機能しそうです。