東京・赤坂のIT関連会社の事務所から遺体を運び出したとして、同社社長水口克也容疑者(49)が死体遺棄容疑で逮捕された事件で、50代の男性役員が行方不明になった直後の昨年10月、同容疑者が警視庁に対し、「連絡が取れず困っている」と説明していたことが18日、捜査関係者への取材で分かった。
同容疑者が遺体を遺棄したとみられる時期に芳香剤を購入していたことも判明。警視庁麻布署捜査本部は、同容疑者が発覚を免れようとした可能性もあるとみて調べている。
捜査関係者によると、役員は昨年9月28日を最後に行方が分かっておらず、同10月10日に知人女性が同署に相談した。直後に同署が水口容疑者に話を聞いたところ、同容疑者は「(役員と)連絡が付かず、手続きの関係で困っている」と話したという。
また、役員が行方不明になってから、遺体を運び出したとされる同月5~6日、同容疑者は複数回、ブルーシートを購入していたが、うち1回は芳香剤も購入していた。捜査本部は、遺体は事務所内で一定期間保管された後に運び出された可能性があるとみている。
捜査本部は今月18日朝から、同容疑者が立ち寄ったとみられる東京都八王子市と相模原市の境の大垂水峠周辺を約20人で捜索。捜査員らが棒を使って国道沿いの草むらや排水溝を捜し、警察犬2頭も投入された。
峠はサイクリングやツーリングの名所として知られるが、近くで飲食店を営む50代男性によると、夜は交通量も少ないという。ツーリングに訪れた男性(20)は「有名な場所だと聞いて来た。物騒だし怖い」と話した。
遺体は見つかっていないが、事務所内の複数箇所から多量の血痕が発見されるなどしており、捜査本部は役員が既に死亡している可能性が高いとみている。
〔写真説明〕死体遺棄事件で、男性の遺体を捜索する警視庁の捜査員ら=18日午後、相模原市
〔写真説明〕遺棄されたとみられる男性の遺体を捜索する警視庁の捜査員ら=18日午後、相模原市