シャキシャキとした食感と、春の息吹を感じさせるほろ苦さが魅力の「フキ」。スーパーで見かけても、下処理が難しそうでつい敬遠していませんか?

今回は、基本の青煮から意外な洋風アレンジまで、フキを余さず堪能できる6選をご紹介。旬の香りを食卓に呼び込みましょう!
■フキとは?
フキは日本原産の数少ない野菜のひとつ。主に4月から6月に旬を迎えますが、近年はハウス栽培も盛んで、早いものは10月頃から店頭に並び始めます。
現在流通しているものの多くは、約180年前に愛知県で栽培が始まった「愛知早生ふき(あいちわせふき)」という品種です。現在は愛知県を中心に、福岡県や岐阜県など各地で広く栽培されています。
フキはカリウムやカルシウムを豊富に含み、むくみ解消などのデトックス効果も期待できます。独特の苦み成分は、ポリフェノールの一種である抗酸化作用が高いクロロゲン酸によるもので、春の体を整えるのにぴったりの食材です。
【香り爽やか】フキのマリネ
和の印象が強いフキを、洋風に仕立てたおしゃれな一皿。丁寧に板ずりして筋をむくことで、透き通るような緑色が映えます。寿司酢のマイルドな甘みにピンクペッパーの刺激が加わり、箸休めにふさわしい爽快な味わい。ワインのおともにも驚くほどマッチします。
【材料】(2人分)
フキ 1~2本
塩 適量
寿司酢 大さじ 5
EVオリーブ油 小さじ 1
ピンクペッパー 適量
【作り方】
1、フキは鍋に入る大きさに切る。まな板に並べて塩を全体にかけ、しっとりするまで手のひらで転がす。熱湯に塩ごと入れ、煮たったら2分ほどゆでて水に取る。

2、フキの粗熱が取れたら、切り口から皮をむき、長さ4cmに切る。太い場合は縦半分に切る。

3、(2)を<マリネ液>の材料に漬ける。食べる直前まで冷蔵庫で冷やしておき、器に盛る。ピンクペッパーを散らす。

【このレシピのポイント・コツ】
翌日のほうが味がしっかり染みてオススメです。
■定番からアレンジまで。フキの活用レシピ5選
フキの青煮

春の献立に欠かせない、色鮮やかなフキの煮物。塩がついたまま茹で、薄口しょうゆで仕上げるのが、美しい発色を保つ秘訣です。だしの豊かな風味のあとにふわりと広がる上品な苦みは、まさに大人の贅沢。一口ごとに春の訪れをしみじみと実感できる、基本のレシピです。
フキのきんぴら

甘辛いしょうゆだれがよくからんだフキのきんぴらは、独特のくせが和らぎ、子どもにもおすすめの副菜です。下処理済みのフキを使えば、短時間でパパッと作れるのも重宝するポイント。ニンジンと大きさを揃えてカットすることで、見た目の彩りと食感のバランスが格段にアップします。
フキと鯛の子の炊いたん

同じく春に旬を迎える鯛の子を合わせた、風情あふれる一品。鯛の子のホロホロとした口溶けと、フキの歯応えが絶妙なコントラストを生み出します。素材ごとに丁寧に煮含めることで、雑味のない上品な味に。入学や門出を祝う、特別な日の食卓にも華を添えてくれますよ。
フキの梅マヨ

梅干しの酸味とマヨネーズのコクが、フキの苦みをマイルドに包み込んでくれる意外な組み合わせ。大葉の爽やかな香りがアクセントになり、野菜が苦手な方でも箸が進むおいしさです。ツナを加えてボリュームを出したり、かつおぶしで見栄えをアップしたり、アレンジも自在です。
シャキシャキフキのゴマ和え

油揚げやしいたけの旨みを吸わせた、食べ応え満点のゴマ和えです。具材をだしで煮含めてから和えるひと手間で、奥行きのある深い味わいに。香ばしいすりごまがフキの香りと重なり、ごはんのおかずとしてはもちろん、日本酒をしっぽり楽しみたい夜のおつまみとしても活躍します。
■旬のフキで食卓に彩りと季節感を
特有の下処理が必要なフキですが、その手間をかけた分、格別な香りと食感で応えてくれます。
定番の煮物はもちろん、マリネやマヨ和えといった新しい食べ方に挑戦することで、フキの魅力がさらに広がるはず。今しか出会えない春の味覚を、ぜひ毎日の献立に取り入れてみてくださいね。