第1ラウンドの再開前に蟬川泰果に2罰打 前日の13番の3打目でボールが「動く」に該当

<日本オープン 2日日◇17日◇日光カンツリー倶楽部(栃木県)◇7238ヤード・パー70>

第1ラウンドは午後4時32分に霧と日没による視界不良のためサスペンデットとなり、この日午前6時43分に再開。16番をプレー中の蟬川泰果は、前日パーで終えた13番ホールに2罰打を科してダブルボギーとしたと主催の日本ゴルフ協会(JGA)が発表した。前日の時点で5オーバーとして再開し、17番でバーディを奪って4オーバー「74」で第1ラウンドを終えていた。
JGAによると昨日プレーをした13番パー5の3打目が罰打の対象となった。ピンまで残り70~80ヤードほどの左サイドのラフから打った場面。長いラフが順目になっていてクラブを置いたときに、半回転にも満たない数センチボールが動いた。

第1ラウンドが中断後に蝉川から13番の3打目のボールを確認して欲しいと申告があり、第1ラウンドの再開前の今朝、ルールズディレクターと蝉川がビデオ検証をし、球が動いたかどうかの事実について確認したところ、球は定義「動く」に該当していることを確認した。

そのうえ、規則20.2cに規定するビデオの証拠を使用する場合に適用する「肉眼」基準が適用となるかについて検証した結果、肉眼で合理的に見ることができる事実であり、このビデオによる証拠の使用は制限されないことを確認した。

上記2件の事実関係と適用規則について蟬川は理解をしており、13番ホールのスコアに2罰打を科すと自ら申告した。

第1ラウンドをプレー中のためスコアカード提出後の紛議に関わる規則の問題は生じない。

2罰打の内容としては、プレーヤーは自分のインプレーの球を動かした場合、1罰打を加え、その球を元の箇所にリプレースしなければならない(規則9.4)。リプレースせずにプレーした場合、誤所からのプレーとなり、このケースにおいては重大な違反がないので、 合計で2罰打を受ける。

球を動かしたことに対する規則9.4の1罰打と、誤所からのプレーの2罰打は重課されず、2罰打だけを受ける(規則1.3c(4)例外)。

関連規則は以下の通りとなる。

■定義「動いた」
 止まっている球が元の箇所を離れて他の箇所に止まり、それが肉眼によって見ることができる(誰かが実際にそれを見ていたかどうかにかかわらず)場合。
このことは球が元の所を離れ、上下、水平、どの方向に動いたかにかかわらず適用する。
球が揺れている(または振動している)だけで、元の所に留まっている場合、または戻っている場合、その球は動いたことにはならない。

■規則20.2c ビデオの証拠を使用する場合に適用する「肉眼」基準
委員会が裁定を行うときに事実問題を決定する場合、ビデオの証拠の使用は「肉眼」基準によって制限される
・ビデオに映る事実が肉眼で合理的に見ることができない場合、そのビデオの証拠が規則違反を示していたとしても採用しない。
・しかし、「肉眼」基準に基づいてビデオの証拠を採用しないときでも、プレーヤーが違反を証明する事実に別の方法で気づいた場合は規則違反が分かることがある(例えば、肉眼で見えていなかったとしてもバンカーの砂にクラブで触れたことをプレーヤーが感じた場合)。

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