今平周吾が史上6人目となる大会連覇へ 日本一の証し“金バッジ”にご満悦「かっこいいですよね」

<日本オープン 事前情報◇15日◇日光カンツリー倶楽部(栃木県)◇7238ヤード・パー70>

埼玉県の東京ゴルフ倶楽部で行われた昨年大会。今平周吾は木下稜介と並んで迎えた最終ホールで20メートルのバーディパットを沈め、初タイトルを獲得した。地元で悲願の優勝に、普段は冷静沈着な男が右手を高々と上げて雄叫びをあげたのは記憶に新しい。
今年もゆかりはある。今年で開場70周年を迎える栃木の名門・日光CCは、今平の両親がメンバー。自宅の埼玉からは少し距離があるため、年に2回ほどラウンドをしている程度だが、ジュニア時代からなじみのあるコースだ。

グリーンは硬く速く、ラフも深く仕上げられており、「日本オープンらしいセッティングですね」。通常のコースレートはチャンピオンティから『74.8』で、もともと高い難度を誇っているが、「日本オープン」仕様になると『76.1』と、さらに上昇する。

普段とは違う顔を見せる日光で今平にかかる記録は、史上6人目(8例目)の大会連覇。2000年の尾崎直道以来、25年ぶりの偉業に挑む。

ディフェンディングチャンピオンとして迎えるが、「そこはあまり意識しないでやりたい」と力は入れすぎない。ただ、“意識”させられるところもある。14日には「チャンピオンズ・ディナー」に招待されたり、駐車場やロッカーも“特別扱い”を受けている。

また、今大会用に作られた出場選手がベルト付近につける選手バッジは、歴代優勝者のみ金色の特別仕様。「かっこいいですよね」と白い歯を見せる。優勝者以外は金地に大会ロゴとコース名は緑色で、違いはひと目ではっきりと分かるため、金バッジは誇らしい。

2018年から2季連続賞金王に輝き、通算10勝を誇る今平だが、今季は未勝利。前戦の「バンテリン東海クラシック」は首位タイで最終日を迎えたが3位に終わった。それでも「秋に調子が上がるタイプ」と大一番に向けて調子は上向き、感触は悪くない。今年の優勝者には「全英オープン」に加えて、来年の「マスターズ」の出場権も手にできるのも、モチベーションが高まる要因だ。

複数年連続での賞金王獲得は青木功、尾崎将司、中嶋常幸、片山晋呉に次いで史上5人目。27歳67日での史上最年少複数回賞金王の記録を作った男が、日本オープンの歴史にも名前を刻む。(文・小高拓)

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