
<スタンレーレディスホンダ 事前情報◇9日◇東名カントリークラブ(静岡県)◇6435ヤード・パー72>
岩井明愛、岩井千怜は姉妹そろって4月の「富士フイルム・スタジオアリス」以来の国内ツアー出場となる。この半年の間、ともに米女子ツアー初優勝を飾っての凱旋試合。今大会もいつも通り優勝を目指してプレーする。
5月にメキシコで開催された「リビエラマヤオープン」で初優勝を果たした千怜はこの半年を振り返り、「ゴルフに夢中になれてました。ゴルフに集中できてましたし、楽しみながらできたと思います」。本格参戦1年目にして、優勝を含めて4度のトップ10入り。年間のポイントランキングでも12位につけているが、「いい順位かも分からないですし、なんとも思わないですね」。目指すのは常に目の前の試合に勝つこと。年間を通じてのランキングはほとんど気にしていないようだ。
優勝という目標はシーズン開幕前から意識していた。「初めてのLPGAで不安はあったんですけど、試合が始まれば勝ちたいという気持ちが出てきて、いいプレーもしていた。あとは自分のリミッターを外すだけだなと思いました」。優勝という目標を達成し、メジャー制覇という新たな目標も生まれている。
一方、明愛は8月の「スタンダード・ポートランドクラシック」で初優勝。トップ10は6回を数え、ポイントランキング8位と好成績を残している。「今年、優勝できるとは思っていなかったので、すごく充実してると思います」。妹とは違い、開幕前はシード権を目標にしていたとのこと。シーズン開幕後も「優勝できると思ったことはあまりなかったと思います」と振り返った。
今季は13人の日本人選手が米女子ツアーに参戦。「他の選手を意識することはないんですけど、やっぱりみんなが優勝していくと刺激にはなりますね」。明愛は日本人選手としては今季5人目の優勝者だった。
ホンダ所属の姉妹にとって今週はホステス大会。「他の試合と違いはあまりないですけど、上位で戦いたいという思いは強いかもしれないですね。優勝したい気持ちはあります」(明愛)、「目標は優勝ですけど、試合が始まったらこれまでも意識せずにやってきたので、自分のペースで行くつもりです」(千怜)。米女子ツアーでの戦いでさらに成長した姿を見せてくれそうだ。(文・田中宏治)