渋野日向子と西郷真央のドライバーの打痕は、どうして位置が違うの?【女子プロの打痕調査】

精度の高いドライバーショットでフェアウェイキープする女子プロたち。彼女たちはドライバーのどこで打っているのか? 今回フェースの打痕を特別に見せてもらった。
◇ ◇ ◇

女子プロのドライバーの打痕を見ると、センターに入っているケースが多い。ほかの部分に打点が見当たらないのは驚異的というべきか。その要因をクラブフィッターの吉川仁氏に聞いてみた。

「全体的にほぼセンター付近に当てっていますね。見て驚きました。ドライバーはクラブ長が長いので、インパクトでトゥダウンしてトゥ側に当たるミスが起こりやすい。アマチュアだと振り遅れて手元が先行してフェースが開いて、ヒール側に当たるミスも起こります。ミスの痕があまり見られないのが、恐ろしいですね」

ちなみにフェースの下に痕があるのは、ティペグの痕だという。若い頃のタイガー・ウッズのドライバーには、この痕がもっと低い位置に見られていた。

「タイガー・ウッズなどはティアップを低くセットして、スティンガー気味に低いスライスを打っていたので、打痕やティペグの痕が低くなっていたのだと思います」

「全米女子オープン」で優勝争いを演じた渋野日向子と西郷真央の打痕を比較すると、少し違いが見られた。渋野はセンターでもややトゥ寄りに、西郷はセンターに打痕が見られる。

「これはスイング軌道に関係します。フラットな軌道でドローを打つ渋野プロは、ややインサイド・アウト軌道に振るので、センターのトゥ寄りに当たるのでしょう。西郷プロはややアップライトでフェードを打つので、ティペグの打痕が右下から斜めに残っています。ややアウトサイド・イン軌道で振ると、このような痕が見られますね」

自分のドライバーの打痕を調べて、どんなミスの傾向があるのか調べてみるのも面白いだろう。

◇ ◇ ◇

女子プロのアイアンを調査。 関連記事【女子プロのアイアンの打痕を見せてもらいました! 溝下3本の芯に本当に集中しているの?】をチェック!

externallink関連リンク

ヨネックスレディス 組み合わせをチェック 女子プロのアイアンの打痕を見せてもらいました! 下の溝3本に本当に集中しているの? クラブ契約フリーの渋野日向子と西郷真央は、なぜタイトリストの『GT』ドライバーを使用するのか? 女子プロの“スイング完成度”ランキング 岩井姉妹、小祝さくら、竹田麗央……No.1は一体誰? 【写真】原英莉花がドレスに着替えたら
externallinkコメント一覧

コメントを残す

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)