双子・AMIAYA、妹の先行結婚で「次はAYAちゃんの番?」直面した30代女性への固定観念…「自由でいていい」伝えたい理由【インタビュー】

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モデル、DJ、クリエイティブディレクターとして活動する双子ユニット・AMIAYA(あみあや/37)にモデルプレスがインタビュー。新たに立ち上げたファッションブランド「GltheaA(ジルシア)」とライフスタイルブランド「SaAn(サン)」に込めた思いをはじめ、30代を迎えて感じた心境の変化や世間の固定観念、双子ならではの葛藤、そして夢を叶える秘訣について語ってもらった。

◆AMIAYA、30代で迎えたライフステージの変化

― 新たに立ち上げた2つのブランドについて教えてください。まずは「GltheaA」からお願いします。

AMI:「GltheaA」は「Stay Gold Within.」をブランドコンセプトに掲げていて、「自らの光を信じて生きる」という思いを込めています。ブランド名は、英語の「Gold(ゴールド)」とギリシャ語の「Thea(テア)」を掛け合わせた造語です。私たちが大切にしている「Stay Gold」という言葉の意味を「Gold」に込めて名付けました。

「Stay Gold」という信念には、年齢や枠組みにとらわれず、いくつになっても自分自身のスタイルを貫いて、自らの好きを追い求め、自分らしく生きるという意味が込められています。そうした心の輝きや、年齢を重ねるにつれて深まっていく魅力、その人ならではの輝きを「GltheaA」で表現したいと考えています。

AYA:年齢を重ねても、自分がずっと好きだったものや、心がワクワクするものは大切にしたい。一方で、ライフステージの変化や、年齢を重ねることで変わっていく価値観もあると思います。「GltheaA」は、そのどちらの自分も受け入れて、肯定して背中を押してあげられるようなブランドを目指しています。

私たちは20代の頃から約16年間、「jouetie(ジュエティ)」というブランドで立ち上げからディレクターを務めてきました。女性は30代を迎えると、気持ちやライフステージにとても大きな変化が訪れます。その中で自分自身が変わっていく複雑さを感じることもありますし、変化していく一方で「変わらないものも大切にしたい」という思いも強く抱くようになりました。

そうした思いを洋服を通して表現できたらと考えています。揺れ動く感情もすべて肯定して、女性の多面的な変化や美しさを肯定していきたい。その思いをブランドコンセプトに込めました。

― 30代に入ってからの気持ちやライフステージの変化は、具体的にどのような部分で感じましたか?

AMI:私自身は結婚と出産を経験して、子育てをしながら仕事を続けています。20代とは生活環境が大きく変わりましたし、子どもを持ちながら働くという女性としての変化は、私の中でとても大きなものでした。

20代から30代にかけて心身ともに変化していくことを自ら経験したからこそ、「これからの40代、そしてその先に向けて何を作り、何を発信していきたいか」を深く考えるようになりました。「GltheaA」に込めたのは、そうした変化の中でも自分らしく生きること。「Gold」に込めた意味は、永遠に続く若々しさではなく、年齢を重ねて変化していくことで深まっていく輝きなんです。同じ「Gold」という言葉でも、私たちが大切にしたいのはそうした深みのある輝きです。

30代に差し掛かると、女性ならではのさまざまな変化を誰もが経験すると思います。そのときに「GltheaA」が、いくつになっても1歩を踏み出したり挑戦したりする気持ちや、自分の好きを大事にするきっかけになれたら嬉しいです。そうした方々の背中を押せる存在を目指しています。

AYA:私も30代を迎え、40代に向かっていく中で「これから先、自分は何を発信し、どんな自分でありたいか」を真剣に考えました。その結果生まれたのが「GltheaA」や「SaAn」のプロダクトであり、ものづくりへの強いこだわりです。「jouetie」で表現してきたこととはまた違う、“今の自分たちが表現したいこと”を2つのブランドに注ぎ込みました。

私たちは長くファッションの世界に身を置いていますが、今はSNSの普及もあって、流行やトレンドの移り変わりがとてもスピーディーで。めまぐるしい時代の変化の中で生きている以上、変化を受け入れたり、合わせたりしなければならない場面は必然的にあります。

でもそういう環境にいるからこそ、本質的な価値や自分自身の信念、自分が本来持っているものを見失わずにいてほしいんです。情報があふれる世の中に流されず、トレンドだけに左右されずに、自分自身の個性や魅力を大切にしてほしいという思いがあります。

◆AMIAYAが新たなブランドに込めた願い

― 「SaAn」についても教えてください。

AMI:「SaAn」というブランド名にも、美しく鮮やかに輝く様子という意味が込められていて、「GltheaA」と共通する部分が多くあります。人生には良い日もあれば悪い日もあります。そうした移り変わる日常の中でも、希望や光を感じながら日々を生きてほしいという願いを込めました。コロナ禍をはじめ、予期せぬ出来事が次々と起こる今だからこそ、希望を持ち続けることが前に進むために欠かせないと感じていて。先人たちもそうして希望を紡いできたからこそ、今の私たちが存在しています。

日常の中に希望や光を見出せるようなものづくりをしたいという思いから「SaAn」を立ち上げたので、プロダクトにも光や希望を感じられるような色使いを取り入れています。ファーストコレクションのお香は、日常の中で自分自身と向き合う静かな時間を過ごしていただくためのアイテムとして位置付けました。

AYA:お香は淡路島で製造しています。淡路島はお香の歴史においてとても古いルーツを持っていて、日本に初めて香木が漂着した地とも言われているんです。今も国内のお香生産において高いシェアを誇っています。

「メイド・イン・ジャパンで作るなら、絶対に淡路島で作りたい」という強い思いがあったので、実際に淡路島へ足を運んで、現地の職人さんや工場の方々と何度もやり取りを重ねながら、2種類のお香を作り上げました。

― このタイミングで2つのブランドを同時にローンチした理由や、「今だからこそ」という思いはありますか?

AMI:実は「SaAn」は2年ほど前からプロジェクトが始動していました。ものづくりに徹底的にこだわり抜いたため、想定よりも時間がかかってしまって。本来はもう少し早くローンチする予定だったのですが、結果として「GltheaA」と同じタイミングになりました。

AYA:この数年間で私自身のライフステージにも大きな変化があり、準備を重ねてきました。そうした私たち自身の大きな変化のタイミングが重なったことが、この時期のローンチにつながったのかもしれません。

◆AMIAYA、海外で外れた“リミッター”

― 「GltheaA」には誰かの基準ではなく自分の感性を信じるという思いが込められていますが、お二人自身が“誰かの基準”や周りの目を気にしてしまっていた時期はありましたか?

AMI:海外に進出する前から私たちの見た目は派手でしたし、以前は「あまり周りは気にしていない」と思って生きていました。でも今振り返ってみると、当時は無意識のうちに周囲の目を気にしていた部分もあったように思います。海外を訪れたことで「もっと自分の殻を破っていいんだ」と気づかされました。

AYA:海外の広い世界に触れたとき、それまでの自分が無意識のうちにリミッターをかけてしまっていたことに気づいたんです。日本国内の限られた環境で仕事をしている中で、勝手に「こうあるべきだ」と思い込んでいた枠組みの存在を自覚して、そのリミッターを外し、もっと自由に自己表現することにオープンになれました。海外のファッションウィークに参加して、2人でトレードマークとなるピンクのボブヘアにしたのも、そうした気づきがあったからこそ。私たちの活動において大きなターニングポイントになりました。

一方で、海外を経験したからこそ、日本の伝統や手仕事、文化の素晴らしさを改めて強く感じることができました。それをもっと発信して、後世に残していきたいという思いが「SaAn」での伝統工芸とのコラボレーションにつながっています。すべての経験が「GltheaA」と「SaAn」に活かされているんです。

あとは、AMIちゃんが先に結婚したとき、私たちはすでに30代に入っていたこともあり、周囲から「AYAちゃんは結婚しないの?」「次はAYAちゃんの番かな?」と頻繁に聞かれました。私自身は結婚に対して特定のこだわりや焦りがあったわけではなく、「すべては本人のタイミング次第」と考えていたのですが、そのときに世間一般の30代女性に対する固定観念を実感したんです。「30代になったのだから相応の落ち着いた服装をすべき」「ピンク髪は派手すぎる」「早く結婚すべき」といった、社会によって刷り込まれた考えに直面しました。

自分たちの活動を通じて、そうした枠にとらわれる必要はないということを伝えていきたいです。私自身も結婚を経てライフステージは変化していますが、自由でいていいはずですし、結婚していても新たな挑戦をし続けることはできる。私たちの姿や活動を通して、同世代の女性たちに新しい女性像や生き方の選択肢を提示していきたいですし、新しい価値観を届けられるような発信やものづくりをしていきたいです。

◆AMIAYA、双子ゆえの“比較”に苦しんだ幼少期

― AMIさんが先に結婚されたときの周りからの声のお話がありましたが、双子ならではの比較をされて辛かった経験は他にもありましたか?

AMI:常に2人で生きてきたので、比較されることは日常茶飯事でした。比べられることに辛さを感じていた時期はありました。

AYA:小学生の頃などが特に多かったですね。常に比較されてきたからこそ、「自分は自分のままでいい」「人と比べたくないし、比べられたくもない」というアイデンティティへの強い意志が育まれたのだと思います。

― その比較される苦しみを乗り越えたきっかけや、気にならなくなった出来事はありましたか?

AMI:上京して、ストリートスナップをきっかけにそれぞれモデル活動をスタートさせたことが大きな転機になりました。当時は髪型も違って、私がショートカットにしていた時期もあったのですが、「AMIにはAMIの個性があり、AYAちゃんにはAYAちゃんの個性がある」とお互いの個性をはっきり認識できたんです。「双子であっても、それぞれに独立した魅力と個性がある」と実感できたことで、自分に自信がついて、比較に対する葛藤を乗り越えることができました。

AYA:私たちは似ている部分もあれば、正反対の部分もあります。一人ひとりでも個性がありますが、2人が揃うことでさらに大きな相乗効果やパワーが生まれるんです。「お互いを補い合える存在」だと認識できたとき、自分はありのままの自分でいいし、自分の魅力を自分自身が誰よりも肯定してあげたいと思えるようになりました。そこに至るまでには長い時間がかかりましたし、今でも心に波が立つことはあります。

◆AMIAYAの夢を叶える秘訣

― 夢を追いかけているモデルプレス読者に向けて、お二人の夢を叶える秘訣を教えてください。

AMI:とてもシンプルですが、自分を信じて諦めないことが一番大切だと思っています。その強い思いを持ち続けて、行動し続けること。目標に対して今何が必要なのか、自分自身と真摯に向き合って考えを深めることで、取り組むべきことが明確に見えてきます。諦めずに自分を信じて、愚直にやり続けることが、私から伝えられる一番のアドバイスです。

AYA:「GltheaA」や「SaAn」に込めた思いとも重なるのですが、30代後半に差し掛かる中で、新しく何かに挑戦することは若い頃よりもはるかに勇気が必要でした。さまざまな経験を積んできたからこそ、失いたくないものや守るべきものが増えていたように思います。

でも、人生は一度きり。自分の心と向き合って「自分が本当にやりたいことは何か」を問い直したとき、私たちの中には「まだまだ挑戦し続けたい」という強い情熱がありました。年齢や世間の価値観にとらわれず、自分のやりたいことを信じて挑戦し続ける姿勢こそが、夢を叶えるための確かな1歩になると思います。ぜひ自分を信じて、前に進んでいってほしいです。

― ありがとうございました!

(modelpress編集部)

◆AMIAYA(あみあや)プロフィール

1988年11月8日生まれ、静岡県浜松市出身。姉・AYAと妹・AMIによる双子ユニット。東京のストリートカルチャーをルーツに、ファッション・音楽・アートを横断しながら国内外で活動。モード誌、ブランドキャンペーン、ファッションウィークへの出演などグローバルに活躍するほか、クリエイティブディレクターとして独自の世界観を発信している。ファッションブランド「jouetie」のディレクターを務め、2026年10月には新ブランド「GltheaA」「SaAn」を立ち上げた。