民主知事、次期大統領選へ布石=党勢拡大に激戦区奔走―米中間選挙

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 【ニューヨーク時事】11月3日投開票の米中間選挙では、全米50州のうち36州で知事選が行われる。再選を狙う民主党現職の中には、2028年の大統領選の有力候補と目されるペンシルベニア州のシャピロ知事やイリノイ州のプリツカー知事が含まれており、党内での支持拡大も視野に精力的に活動を展開している。
 遊説先を州内に集中させ、特に共和党が持つ下院4議席の奪還に向けて奔走するのはシャピロ氏。ペンシルベニア州は製造業の衰退が目立つ「ラストベルト(さび付いた工業地帯)」に含まれ、大統領選を左右する激戦州の一つだ。24年大統領選では民主党の副大統領候補に名前が挙がったシャピロ氏だが、今回の中間選挙は大統領の座に向けた試金石となりそうだ。
 3期目が確実視されるプリツカー氏は、全米各地の民主党候補の支援に多額の資金を投じていると報じられている。現職唯一の黒人知事であるメリーランド州のムーア知事も、次世代の候補として取り沙汰されており、接戦州のウィスコンシン州などで黒人の知事候補の応援に力を入れる。いずれも党勢拡大への貢献をアピールし、党内での存在感を高める思惑があると見られている。
 各候補が見据えるのは、知事選終了後に始まる次期大統領選の党指名候補獲得レースだ。各陣営は既に出馬表明の時期について議論を進めていると伝えられるが、再選直後だと「州政軽視」と批判の声が上がる恐れがある。一方で、来春ごろまで待った場合も「ライバルに先行されるリスクがある」(米メディア)。中間選挙の結果も考慮し、タイミングを慎重に見極めるとみられる。
 カリフォルニア州では、同じく民主党の有力な大統領候補とされるニューサム知事が多選制限で知事選には出馬せず、バイデン前政権で厚生長官を務めた民主党のベセラ氏が優勢となっている。
 トランプ大統領の不人気を追い風に攻勢を仕掛ける民主党に対し、共和党は各地で苦戦を強いられている。選挙分析機関クック・ポリティカル・リポートは、今月に入ってテキサス州やフロリダ州の共和党候補について情勢評価を「やや優勢」に引き下げた。いずれも共和党の牙城だが、テキサス州で民主党知事候補が当選すれば、36年ぶりとなる。
 同機関が23日公表した分析では、今回の知事選では共和党が14州、民主党が19州で優勢。激戦のオハイオ州は民主党候補が「やや優勢」に引き上げられ、ジョージア州、ネバダ州、ウィスコンシン州が「接戦」とされる。 
〔写真説明〕米中間選挙の期日前投票所=9月25日、米中西部イリノイ州(AFP時事)