【食欲の秋に観たい】「きのう何食べた?」「グランメゾン東京」「おいしいのつくりかた」…心も胃袋も満たすグルメドラマ5選

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秋が深まり、旬の味覚が恋しくなる季節。仕事や家事を終えた夜は、おいしそうな料理と人々の温かな関係性に癒やされる“飯テロドラマ”に浸ってみてはいかがだろうか。今回はPrime Videoで配信中の、食欲を刺激しながら心まで満たしてくれるグルメドラマ5作品を紹介する。

◆「孤独のグルメ」シリーズ(2012年~)

輸入雑貨商を営む井之頭五郎(松重豊)が、仕事先で見つけた飲食店へふらりと入り、食べたいものを自由に味わう人気グルメドラマ。街中華や定食店、居酒屋、多国籍料理店など、実在する店を舞台に、五郎が目の前の一皿と真剣に向き合う“至福のひとり飯”を描く。

メニューを前に悩み抜き、心のままに注文し、豪快に料理を平らげていく五郎の食べっぷりはたまらない。熱量あふれる心の声も中毒性抜群で、観ているうちに「自分も好きなものを思い切り食べたい」という欲求が呼び覚まされる。2025年には松重が監督・脚本・主演を務めた「劇映画 孤独のグルメ」が公開され、2026年には約3年半ぶりとなる「Season11」も放送。長年愛され続けるシリーズを、食欲の秋に改めて堪能したい。

◆「きのう何食べた?」(2019年、2023年ほか)

料理上手で倹約家の弁護士・筧史朗(西島秀俊)と、明るく愛情表現豊かな美容師・矢吹賢二(内野聖陽)。恋人同士の“シロさん”と“ケンジ”が暮らす2LDKの部屋を舞台に、日々の食卓と人生の喜びや悩みを丁寧に紡ぐ。2019年のSeason1、2023年のSeason2に加え、2020年にはスペシャルドラマ、2021年には劇場版も制作された。

シロさんがスーパーの特売品を巧みに組み合わせ、複数のおかずと汁物を手際よく完成させていく調理シーンは、思わず真似したくなる実用性も魅力。何より胸を打つのは、料理が2人にとって日々の愛情表現になっていることだ。忙しい1日の終わりに食卓を囲み、何気ない出来事を言葉にして分かち合う。ケンジが料理を頬張って浮かべる幸せそうな表情まで含め、お腹も心も多幸感で満たしてくれる。

◆「グランメゾン東京」(2019年)

木村拓哉演じる型破りなフランス料理のシェフ・尾花夏樹が、鈴木京香演じる早見倫子と出会い、仲間たちと三つ星レストランを目指す“大人の青春”を描いたヒューマンドラマ。玉森裕太(Kis-My-Ft2)、及川光博、沢村一樹らが出演し、挫折を経験した料理人たちが、それぞれの技術と誇りを懸けて再起していく。

食材の色や質感まで鮮やかに映し出すフレンチの圧倒的ビジュアルは、まさに眼福。妥協を許さず究極の一皿を追い求める尾花と、彼に翻弄されながらも信頼を深めていく仲間たちの化学反応も熱い。料理が完成するまでの緊張感と、客が一口味わった瞬間の解放感が大きなカタルシスを生み、一気見したくなる作品である。2024年放送のスペシャルドラマ、舞台をフランスへ移した映画「グランメゾン・パリ」と、シリーズを通して美食の世界に浸れる。

◆「À Table!」シリーズ(2023年、2024年)

市川実日子演じる藤田ジュンと、中島歩演じる夫・ヨシヲが、歴史上の人物が食べていた料理や懐かしい家庭料理を作り、味わうフードドラマ。第1作「À Table!〜歴史のレシピを作ってたべる〜」ではマリー・アントワネットやレオナルド・ダ・ヴィンチらにまつわる歴史レシピに挑み、続編「À Table!~ノスタルジックな休日~」では、季節の料理や東京の懐かしい場所を通して夫婦の穏やかな休日を描く。

料理が完成するまでの過程はもちろん、静かな調理音やカトラリーの音、ジュンとヨシヲの飾らない会話まで心地よい。歴史と食が結びつく知的な面白さがありながら、難しさを感じさせない柔らかな空気も唯一無二である。慌ただしい日常を少しだけ止め、温かい飲み物を片手にじっくり浸りたい、至極のチルタイムドラマだ。

◆「おいしいのつくりかた」(2026年)

あるトラブルから心を閉ざした腕利きシェフ・水橋英二(北村有起哉)と、亡き祖父が営んでいた洋食店とその味を守りたい大沢加奈(のん)、加奈の祖母・智子(加賀まりこ)を中心に、人生の岐路に立つ人々が食を通して再び前を向く姿を描くグルメヒューマンドラマ。2026年10月3日よりPrime Videoで独占配信されている。

企画・プロデュース、監督を松重豊が担当し、田口佳宏氏とともに脚本も手掛けた。長年「孤独のグルメ」で“食べる男”を演じてきた松重が、本作では“つくる側”の視点から、料理が結ぶ人と人との温かな絆を映し出す。物語の鍵となるポークソテーは、肉が焼ける音やソースの艶までシズル感たっぷり。松重が「あの番組以上にお腹が空くことを保証します」と語る通り、香りまで届きそうな映像にたまらなく胃袋をつかまれる。

描かれる料理の数だけ異なる物語があり、その一皿が登場人物だけでなく、観る者の心まで優しく満たしてくれる。食欲の秋はPrime Videoでグルメドラマを楽しみ、目にも心にもおいしい至福の時間を過ごしてほしい。