2026年10月13日から16日まで千葉県の幕張メッセで開催された「ジャパンモビリティショー ビズウィーク 2026」で、次世代モビリティを開発する白銀技研が、超軽量・電動エアモビリティ「Beedol(ビートル)」を公開しました。
この形で飛ぶの!?
2026年10月13日から16日まで千葉県の幕張メッセで開催された「ジャパンモビリティショー ビズウィーク 2026」で、次世代モビリティを開発する白銀技研が、超軽量・電動エアモビリティ「Beedol(ビートル)」を公開しました。
このモビリティは、複数の電動プロペラで飛行する「eVTOL」と呼ばれるタイプです。一般的には「空飛ぶクルマ」と呼ばれることも多く、こちらの名称で覚えている人も多いかもしれません。ただ、同機は前後に固定翼のような構造物とプロペラを備えており、アルファベットの「H」のような奇妙な形をしています。
見た目以外にも、同機にはほかのeVTOLと大きく異なる点があります。それが、軽さとコンパクトさです。現時点での実用化モデルの機体重量は182kgと、空を飛ぶモビリティとしてはかなりの軽さを誇ります。1人乗りで、最大離陸重量は262kgになるとのことです。
レジャー用途を想定しており、持ち運びやすさを特に重視しています。全長約3.5m、全幅約3.6mと、かなりコンパクトです。さらに、前後2枚の固定翼は折りたたみ可能な構造になっているそうです。担当者は「商用バンに載せられるサイズというのを目指して設計した結果、あの形になりました」と明かしました。
さらに、同機がほかのeVTOLと異なる点として、湖などでの離着水を可能にすることを目指している点が挙げられます。そのため、胴体下部はボートやカヤックを思わせる滑らかな形状になっており、この部分もほかのeVTOLとは一線を画す独特な外観の特徴にもなっています。
担当者は「まだ開発中ですが、娯楽用途を広げるため、湖で飛行し、そこに着水することも想定しています」と説明します。
また、操縦者の負担を減らすため、操縦者が手を離してもその場でホバリングを続ける機能や、地面に近づくと自動的に減速する機能も搭載する計画です。
コンパクトさや離着水能力などを生かし、災害派遣などで活用する可能性も考えているそうです。主な用途としては、車両が進入しにくい場所での上空からの調査や救助などを想定しています。前述のとおり、独特な形状をしていますが、ホバリング時の安定性は高く、ヘリコプターほどではないものの、かなり安定して飛行できるとのことでした。
なお、同機は2025年2月に、フルスケールの機体による有人飛行試験に成功しています。
今後は法整備などの進展を見据え、2030年をめどに、ジョイスティックによる手動操縦タイプの機体を官公庁や観光・イベント事業者向けに販売することを目指しています。さらに、2035年には、目的地を入力するだけで自動飛行するタイプの販売も目指すとのことです。
価格については、初期生産型で4000万円~1億円、量産体制が整った場合には1000万~2000万円での販売を目指しているとのことでした。