上皇后さま、92歳に=体力低下も、穏やかな日々

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 上皇后さまは20日、92歳の誕生日を迎えられた。高齢に伴う体力低下で以前と比べ疲れやすくなることが多く、散策時に歩く距離も次第に短くなっているが、体調に大きな変化はなく、上皇さま(92)と静かで穏やかな日々を過ごしている。
 公の場に出る機会は減ったが、今年は1月に上皇さまと新年一般参賀に出席し、5月には葉山御用邸で静養。散策時に居合わせた人たちと交流した。一方で東京・両国国技館で大相撲5月場所を観戦予定だったが、少し疲れの様子が見られるとして取りやめになり、那須御用邸と長野県軽井沢町での夏の静養も、暑さの体への負担を考慮し見送られた。
 側近によると、お住まいの仙洞御所(東京都港区)では新聞やテレビのニュースで社会の出来事に触れ、7月の熊本地震や各地の豪雨など自然災害の被災者を案じている。
 これまで交流してきた人々からは今も書状や書籍などが届く。今春には仙洞御所で旧知の音楽仲間が演奏を披露。ピアノに向かう時間は、2019年の乳がん手術後の治療の影響で以前より減ったが、夜に短時間弾くこともある。
 筋力低下を防ぐため、上皇さまと仙洞御所内や庭、赤坂御用地を散策し、軽い運動もしている。上皇さまと日中は国内外の自然や歴史、人々の生活を伝えるテレビ番組を、夜は音楽番組やスポーツの国際試合などを見ている。心不全の診断指標であるBNP値は正常値を超えた状態にあり、午後に熱が少し上がる症状も続いている。2年前の大腿(だいたい)骨骨折の影響はないという。
 昨年暮れには、石川県立津幡高校(津幡町)の生徒たちが育てた蚕の繭で作られた絹織物が上皇后さまの元に届いた。皇后時代の皇居での養蚕に着想を得て、10年がかりで養蚕を復活させた活動を知った上皇后さまは、自分の養蚕が思いがけない形で伝わったことに驚き、生徒たちの長年の熱心な取り組みに感心していたという。