「VIVANT」第1シーズンとの“大きな違い”を飯田Pが語る シャキ城での撮影秘話も「雨が連日続き」

空き家の85%、1年後も空き家

TBSで毎週日曜よる9時から放送中の日曜劇場『VIVANT』。プロデューサーを務める飯田和孝氏が撮影の裏話を明かした。

◆野崎がたどり着いた“若いサムライ”の正体

核融合研究者のエリシャ・ママドフ(Manaf Dadashov)の娘、当時2歳のプリシャ(野島瑠玖)を連れ去った2人の“サムライ”。年老いた方は、テントの元リーダー、ノゴーン・ベキ(役所広司)。写真を見たエリシャも認めた。もう1人は、幹部のバトラカ(林泰文)でも、ピヨ(吉原光夫)でもない。ノコルらの写真にもエリシャは首を横に振る。

「髪の毛が長くて、ハンサムだった」野崎が次に見せたのは、乃木の恩人で今は亡きアディエル(Tsaschiher Khatanzorig)の写真。ドラムの脳裏には、その娘・ジャミーン(本間さえ)が浮かぶ。プリシャと同一人物なのか?野崎が手掛かりは「ある」と告げると、ドラムはその先を言わせまいと動くが、野崎自ら阻止。そのころ乃木の家では、乃木の恋人で医師の柚木薫(二階堂ふみ)が朝食を作り、ジャミーンはアディエルの写真の前に鳩サブレーを供えていた。穏やかな朝の光景が、かえって怖い。

“中国の別班”「シンシー」のリュウ・ミンシュエン(漢字表記:劉銘軒・堺/三役)と、責任者のハン・リンシン(漢字表記:樊林杏/宮下今日子)、エリシャを囲う情報ブローカーのタイラン・グリエワ(Mirze Aghabayli/声・若本規夫)が見守る中、野崎は何を語ったのか?視聴者も「野崎、喋り過ぎ」「野崎とドラムがわざと過ぎるほど素直…」と気をもむ。

◆前線、高台、通信基地 仲間がつないだ脱出ルート

乃木たちがバンでオルコ村へ向かう途中、ノコルとの交渉で最後まで協力を拒んだコス(Ilgar Musayev)が城へ電話をかける。後方のサイバー犯罪対策課・東条翔太(濱田岳)が即座に通信を遮断。電波を求めて窓際に出たコスを、ノコルが捉える。

「結局両方から金をもらおうとする奴が必ずいる…それが人間」銃弾がコスの手元を通過し、スマホに別班員・田代久美子(レイヤマダ)のエージェント、フィルザ(Gulnar Yunusova/声・甲斐田裕子)から警告が届く。「村の通信はすべて監視している」。次は頭を撃ち抜くとの言葉に、東条も、“ブルーウォーカー”こと天才ハッカー・太田梨歩(花岡すみれ)もひるむ。

第19話で、田代のエージェント・ナティック(Ruslan Huseynov/声・浪川大輔)に託された通信網への“仕込み”。遮断と監視、狙撃で通報を封じる作戦が見えてきた。城へ直接通報に向かう住民には、Y2Kのテンゲル(榮桃太郎/声・榎木淳弥)が足を狙撃。乃木は村長・イサク(Parviz Mammadzada/声・山路和弘)の家での治療を、田代のエージェント・ロマル(Shahriyar Abilovj/声・森川智之)たちに指示する。一方、奪還隊を見守る村人たちは祈りを捧げる。「村民がいい人すぎる」と視聴者も反応。第19話でノコルが協力を取り付けた村人たちも、今度は祈りで奪還隊の成功を後押しする。

城の入口でゲルンが警備兵2人を制圧し、乃木は別人格のF(堺/三役)と交代。通信でいきなり「太田ちゃん」と呼び、乃木にたしなめられる。東条もビックリ。緊迫した現場でも、Fは相変わらずだ。続いて挑むのは、われらがチョッキー。元公安部の諜報員でモニターの「新ちゃん」こと新庄浩太郎(竜星涼)たちが見守る中、赤外線センサーの突破に臨む。

猶予は約6分。なのに本番ではセンサーが増えている。「壁を抜けるしかないわよ。さすがに無理」とひるむチョッキーの足裏に、Y2Kのリーダー・ボルト(野崎亨類/声・中村悠一)が別班特製の滑り止めテープを貼る。ゲルンが祈りを捧げ、Fの命令で新庄がハグ。装備に加え、やる気も引き出す総力戦だ。センサーをくぐるチョッキーが、スモークでせき込み危機一髪。いよいよ壁登り…というところで警備兵2人が接近。Fが瞬殺するも、チョッキーは怖気づく。そこで思わぬ切り札が。ハグの次は懐事情。Fはそこまで押さえていた。

覚悟を決めたチョッキーは壁をつたう離れ業へ。別班特製テープの真価もここで発揮される。配信で追うなら、足元から目を離さずに。「カッコ良すぎ」と視聴者も沸いた。あれだけ渋っていた人に、今度はこちらが圧倒される。

◆「待たせたな、帰るぞ」

城の奥へ進む一行を襲ったのは、後方拠点の落雷による停電。衛星映像も、自動通訳機も使えない。それでもFは、新庄とゲルンを介して任務を続行。足音から警備兵の動きを読み、着実に敵を倒しながら、ついに地下牢へ。「待たせたな、帰るぞ」Fの声に、別班員・黒須駿(松坂桃李)も、「来てくれると思って…」と言いかけたところで、新庄を見ると怒りをあらわに。Fが遮り、マタ(内村遥)が、テントも救出に協力していることを伝える。しかし、和田貢(平山祐介)の牢だけが空いていた。Fは奥の拷問室へ。

5人全員を連れ出すまで、奪還は終わらない。放送中、トレンド1位を記録した「和田さん」が気になる人は、本放送後に生放送・生配信中のTBSラジオ『VIVANT ポンコツ会議室』…あっ、『悪役会議室』へ。もう1人、思わぬ顔も会議室に来たようだ。

通信が復旧すると、Fは太田に黒須の生存を報告。涙を流す太田と、その様子にショックを受ける東条に、フィルザが「プライベートは後にして」と一喝する(後でもう一度叱られる)。勢いを増す太田には「太田ちゃんの覚醒、半端ない」「愛の力は偉大」と視聴者も目を見張った。敵に気づかれた一行は、城内の銃撃をかわして出口へ。ゲルンは警備室へブーメラン型の特大手裏剣を投げ込み兵士を倒すと、奪ったマシンガンを両手に撃ちまくる。仲間を通すため、敵を寄せつけない圧巻の応戦だ。ゲルンの応戦に「攻撃手段がまさかすぎる」と視聴者も度肝を抜かれた。

奪還隊はついに仲間をシャキ城の外へ連れ出すことに成功。外から援護するノコルは、別班員らを拉致した3人のうち、リ・ミンヅァ(漢字表記:李茗沢/木幡竜)とトン・トルファン(漢字表記:佟吐爾地/東浩)を射程に捉え…。イサクの家に差し掛かると、食堂の店主・ガジモフ(Gurban Ahmadov)が思わず拍手。Fは足を止め、2人に感謝を伝えて再び走り出す。しかし、帰還を阻む車両3台とバイク1台が迫る。

ナティックに託されたもう1つの“仕込み”は、道路の3か所に設置した爆弾だった。ところが、ポイントAでは追手が通り過ぎてから爆発する。誤差は1.5秒。Fが修正を命じると、太田は「既に実行中です」と応じる。シンシー本部をハッキングし、地対空ミサイルまで無力化した太田の仕事ぶりに、フィルザも東条も驚く。さすがブルーウォーカー、Fの指示さえ追い越す速さだ。一方、東条は泣きそうだ。

ポイントBを過ぎると別の基地局の電波が届き、携帯電話が使えてしまう。追手だけでなく、外への連絡も止めなければならない。この失態に、視聴者の間ではミスはわざとではないか、裏切りではないかと疑う声まで上がった。いよいよポイントBへ!追手の車両2台が大破する。だが、Fがすかさず問い掛ける。「バイクともう1台は!?」(modelpress編集部)

◆飯田和孝プロデューサー、アゼルバイジャンロケの舞台裏語る

飯田和孝プロデューサー:第20話に熱狂してくださった皆様、本当にありがとうございます!自分のスマホのフォトファイルを振り返ってみると、まさにちょうど1年前の今、アゼルバイジャンにて撮影したシーンの数々が、みなさまに届いていることが、とても感慨深い思いです。その中でもシャキ城のシーンは、連日夜から朝までの撮影、しかも季節柄あまり降らないと言われていた雨が連日続き、奪還隊が走り抜けるラヒジ村の撮影でも雨が降り続き、そんな厳しい条件の中、日本とアゼルバイジャンのスタッフ、キャスト、現地の人までが協力して作り上げたシーンでした。

この撮影を通して、私は第1シーズンと大きく違うと思った点がありました。それは、VIVANTのキャラクターたちが、今作は「外の世界」と繋がっている、ということです。第20話はその象徴のようなシーン、自分たちの未来を奪還隊に託す村人たち、そんな描写が印象的でした。

SNSでも多く寄せられたのが、現地の方々が祈っている姿、喜んでいる姿への反響だったのですが、実際に現地の子どもたちが、物珍しそうに撮影を見ている姿がとても印象的でした。キラキラした目と笑顔が今でも忘れられません。ドラマを通して、海の向こうにも、同じように純粋に未来への希望に馳せている子どもたちがいることを、日本の皆さんにも届いたらいいなと、これは個人的な思いですが持っていました。そして、第21話は、予告にも反響が寄せられてきていましたね、「東条なにやってんだ!」と(笑)。そうなんです、シャキ城からは奪還したものの、追手から逃げ切り日本へ帰れるのか、まさに第21話は「脱出編」です。

そして、皆さん“大嫌いな”周と李と乃木たちの、直接対決はあるのか!?というところも見どころになります。リンリンさん(周役)のSNSを見ていると、なんだか最近は“大好き”になってしまっている視聴者の方も多いようで(笑)、ぜひご注目を。さらに、視聴者の皆様は「救世主」の文字を見逃しませんでしたよね!!第21話も、ワクワクする展開と、ご家族で安心して見られるドラマをお届けすることをお約束しますので、ぜひ、見られる方は、リアルタイムで見ていただければうれしいです!