NEXCO東日本が、千葉県の東関東道「酒々井PA」に設置されている、防災用の各種設備に関する見学会を開催しました。
「災害対応拠点」でもある酒々井PA
NEXCO東日本は2026年10月14日、千葉県酒々井町にある東関東道の酒々井PA(上り線)において、防災用の施設・設備の見学会を開催しました。
高速道路のネットワークは、災害発生時における「緊急輸送道路」のひとつに指定されています。またNEXCO各社は、管内の一部の休憩施設を「災害対応拠点」に位置付けており、非常時には緊急車両や各種物資や装備、人員などを配置する基地として活用できるようになっています。
このうちNEXCO東日本では、2011(平成23)年に発生した東日本大震災をきっかけに、既存のSA・PAに災害対応拠点の機能を盛り込む施設整備を進めたとのこと。主に首都直下型地震の発生時を想定し、管内では常磐道 守谷SA(茨城県)、東北道 蓮田SA(埼玉県)、関越道 高坂SA(同)、そして酒々井PAの計4か所(いずれも上り線施設)に拠点機能を持たせています。
また同社は各施設において、警察や消防、医療機関、電力・通信会社、地元自治体など、連携機関の関係者に向けた見学会を定期的に開催。今回は初めて報道機関にも公開されました。
この見学会では、普段は車両が通れないよう柵で閉ざされている「緊急開口部」も特別に開放されました。
緊急開口部はその名の通り、非常時に緊急車両などが一般道から往来するために設けられているもの。酒々井PAの場合は、すぐそばを走る千葉県道「富里酒々井線」から直接進入できるようになっており、災害復旧の部隊や支援物資の集結・中継を可能にしています。
また、本施設には自家発電機や防災井戸、受水槽、防災倉庫といった設備も置かれ、フードコートは災害対策本部として役立てることが可能。屋内には防災用コンセントや衛星固定電話、スターリンクも配置されています。さらに、NEXCO東日本は酒々井町と協定も結んでおり、PAに隣接する「墨スポーツ広場」はヘリポートとしても活用できるようになっています。
NEXCO東日本関東支社 千葉管理事務所の寺島良太所長は、「ことし8月に発生した千葉豪雨をはじめ、近年はこれまでに想定してきた以上の災害が起こっています。その頻度の高さも踏まえると、今後は制度面でも求められる基準などがいろいろと変わってくるでしょう。NEXCO東日本としても、防災機能のアップデートを進めていきたいと思います」とコメント。
また「(通常の)道路の整備や復旧作業に加えて、救助に向かう方々への支援として、非常時にはこれらの拠点を活用していただきたい」と呼びかけました。