「国道1号ワースト渋滞」解消のカギを握る区間が“開通延期”に 30年越し「国道246号の最終区間」どうなる “古墳”以外の課題が浮上

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静岡県沼津市で整備中の都市計画道路が開通延期に。東京から続く国道246号の「最後の区間」となる重要工区ですが、課題が浮上しています。

「古墳の保存と両立」30年越しの開通のはずが

 静岡県沼津市で整備中の都市計画道路「沼津南一色線」の暫定開通が延期となる見通しです。2026年9月24日に開催された同市議会建設水道危機管理委員会で市の道路課長が進捗を明かしました。

 沼津南一色線は、国道246号の沼津IC南交差点から、国道1号の江原公園交差点までを結ぶ全長約1.8kmの路線です。うち約700mは暫定2車線で開通しています。

 東京から約120km続く国道246号は現在、沼津IC南交差点から県道沼津インター線と重複する形で国道1号の上石田ICを終点としていますが、沼津一色線は沼津IC南交差点からまっすぐ国道1号に至る、最後の未開通部といえます。

 ここが開通しないために沼津市街を貫く国道1号は慢性的に渋滞し、抜け道となっている周辺路線でも事故が多発しています。江原公園交差点~西椎路交差点間は、2015年に国道1号の路線別渋滞ワーストランキングで1位となったほどです。

 沼津南一色線は1996年に事業化されたものの、東日本では最古級・初期古墳としては最大級という国史跡の「高尾山古墳」を貫くため、遺跡の保存をめぐって紛糾。15年の歳月をかけ、橋梁2車線・トンネル2車線で遺跡を回避する線形が決まり、2025年に工事が始まりました。

 これまでのスケジュールでは2026年度にまず橋梁を供用して暫定2車線で開通、2028年度にトンネルを供用して4車線開通という2段階が予定されていましたが、橋梁工事の難航から暫定開通が“白紙”となりました。

 その要因は、想定外の硬い岩盤への対応で工事が遅延していること、そして建設費の高騰によるものです。

 2025年に13億2880万円で決まっていた橋梁架設工事の契約金額が、補助工法の追加と労務単価の高騰に伴い、16億2406万2000円に増額となる見込みが議会答弁で明らかとなりました。また、著しい物価高騰に伴い、今後行う価格交渉までに相応の期間が必要だとしています。

 今後、市は橋梁工事の経験が豊富なNEXCO中日本に価格交渉支援業務を発注するとともに、2028年度には価格交渉委員会を設置、適正な工事費となるよう工事費の見積合わせを行い、価格交渉終了後に暫定開通時期を改めて発表すると答弁しました。