マンチェスター・ユナイテッドの負債総額は依然として巨額の負債を抱えているようだ。23日、イギリスメディア『BBC』が伝えている。
マンチェスター・ユナイテッドでは2024年2月にサー・ジム・ラトクリフ氏が会長を務めるイギリスの多国籍化学企業『INEOS(イネオス)』がクラブ株式の一部を取得して以降、大規模なコスト削減策が講じられているものの、依然として負債額は10億ポンド(約2100億円)を超えていることが明らかになった。
23日に発表された2026年度の決算によると、昨季は欧州大会に出場しなかったマンチェスター・ユナイテッドだが、クラブ史上最高となる6億7760万ポンド(約1420億円)の収益と、2260万ポンド(約47億円)の営業利益を計上したという。
また、解任されたルベン・アモリム監督がミランの指揮官に就任したことで、当初1650万ポンド(約34億円)と見込まれていた補償金のうちの850万ポンド(約18億円)を節約できたことや、2度にわたる人員削減により450人が職を失ったことで給与総額の削減に成功したことなどもあり、この数字は2023-24年度に計上された1億1320万ポンド(約237億円)の損失から劇的な改善を示している。
一方、10万人規模の収容人数で、20億ポンド(約4180億円)以上の建設費を要すると見られている新スタジアム建設に向け、建設用地の購入に6350万ポンド(約133億円)を費やしたことも明らかになっている。
このようなコストもかかっていることから、クラブの負債総額は12月末時点の13億ポンド(約2720億円)から減少したものの、依然として10億ポンドを超えており、その内訳は現在5億7760万ポンド(約1210億円)となっている既存の負債、1億1140万ポンド(約233億円)の回転信用枠の未返済分、そして未払いの移籍金などとなっているようだ。
それでも、クラブ史上最高の収益を記録したことを受け、オマール・ベラダ最高経営責任者(CEO)は以下のようにコメントを発表している。
「記録的な収益を達成できたことを嬉しく思う。これは我々の事業の根本的な強さを示すものであり、過去2年間にわたって取り組んできた活動の直接的な成果でもある」
「今回の結果は我々が正しい軌道に乗っていることを裏付けるものだが、今後も財務の持続可能性を確保するため、規律あるアプローチを続けていく。そうした財務の持続可能性を念頭に置きつつ、夏の移籍市場では男子・女子両チームの戦力強化を図った。また、男子チームにおいてはオールド・トラッフォードをチャンピオンズリーグの舞台に復帰させることも実現した」