初の極右政権焦点、6日州議選=AfD、国政揺るがす―旧東独

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 【ベルリン時事】ドイツ東部の旧東独ザクセン・アンハルト州で6日、国政を左右する州議会選挙が実施される。排外的な極右野党「ドイツのための選択肢(AfD)」が単独過半数をうかがう勢いで、戦後初めて州レベルの極右政権が誕生する可能性がある。AfDの台頭を抑え込もうとしてきたメルツ政権には、厳しい情勢だ。
 AfDは外国人の排斥を主張。「非愛国的・非ドイツ的」とみなす文化や教育、性的少数者や障害者を包摂する政策に反対している。ロシアに融和的なため、州政権がアクセス可能な治安・安全保障に関わる機密情報の漏えいも懸念されている。
 州公安部門は、人種差別や民族主義的な言動から、AfD党支部を「右翼過激派」に認定し監視下に置く。一方、州都マクデブルクのクリスマスマーケットに移民の男が車で突っ込んだ事件や、東西統一後も解消しない格差などを背景に、市民の間で主流派政党への不信感が募っている。
 8月24~25日に実施された地元公共放送の世論調査では、AfDの支持率は42%で、第1党が確実視されている。保守与党キリスト教民主同盟(CDU)が22%、東独独裁政党の流れをくむ左派党が11%、中道左派の社会民主党(SPD)が8%で続く。
 比例議席獲得の最低得票率5%前後に、環境政党・緑の党、ポピュリスト新党BSW、自由民主党(FDP)が並ぶ。これら下位の政党が5%未満に沈めば、AfDが単独過半数に近づく。BSWを除く他政党はAfDとの協力を拒んでいる。
 国政への影響も注目点だ。期待された経済再建に苦慮する政権の支持率は20%を割り込み、メルツ首相は出身政党CDU内で求心力を失いつつある。今月20日のベルリン市(州と同格)と北東部メクレンブルク・フォアポンメルン州の議会選と合わせて、CDUが惨敗すれば、「メルツ降ろし」が活発化しかねない。 
〔写真説明〕極右野党「ドイツのための選択肢(AfD)」候補のポスター(下)の傍らを通り過ぎるAfD反対派の車両=4日、ドイツ東部ザクセン・アンハルト州マクデブルク(AFP時事)
〔写真説明〕ドイツ東部ザクセン・アンハルト州で選挙集会に出席するメルツ首相(左)=8月31日(EPA時事)