防衛省は、来年度予算の概算要求において、水中発射型極超音速誘導弾の開発を盛り込みました。
「水中発射型」極超音速誘導弾を開発
防衛省は2026年8月31日に公表した2027年度予算の概算要求において、極超音速誘導弾の開発・取得を盛り込み、イメージ画像も公開しました。新規事業として、水中のプラットフォームから発射可能な派生型も開発するとしています。
極超音速誘導弾は、スクラムジェット・エンジンと呼ばれる特殊な推進機構により、変則的な軌道を取りながら音速の5倍以上という高速飛しょうが可能なミサイルです。
日本に侵攻する敵艦艇や上陸部隊に対し、脅威圏外から対処する「スタンド・オフ防衛能力」を担い、敵による迎撃を極めて困難にする能力を持ちます。既に2023年度から開発が始まっており、2031年度に開発が完了する見込み。開発は三菱重工が担当しています。
来年度予算の概算要求では、極超音速誘導弾の開発費用として142億円、 地上装置なども含めた取得費用として1673億円が計上され、具体的な金額を示さない「事項要求」も盛り込まれています。
新規事業となる「水中発射型極超音速誘導弾の開発」は事項要求となっており、水中のプラットフォームから発射可能な極超音速誘導弾の派生型を開発する方針が示されています。
なお、防衛装備庁は2025年5月に水中発射型極超音速誘導弾に関する情報提供企業を公募していました。極超音速誘導弾を地上からだけでなく、潜水艦など水中のプラットフォームからも発射可能とすることにより、敵が予想できない場所からの攻撃を実施することができるようになります。