神奈川県伊勢原市の大山阿夫利神社で27日、秋季例大祭が始まった。初日の早朝に行われた遷幸祭(通称「お下り」)では、神社下社で阿夫利大神様をみこしへ移し、担ぎ手約30人が町方の社務局まで運んだ。最大の難所である、急勾配の続く登山道「男坂」では足場の悪い山道を、担ぎ手たちがみこしの左右に付けられた綱を使い、声を掛け合いながら息を合わせ、一歩ずつ慎重にみこしを下ろした。
秋季例大祭は約150年続く伝統行事。夏山の無事を感謝するとともに、秋の豊作を願う祭りで、28日の本祭では倭舞(やまとまい)・巫女舞(みこまい)が奉奏される。29日には還幸祭「お上り」が行われ、大神様が下社へ戻る。
大山阿夫利神社秋季例大祭保存会「阿夫利睦(あふりむつみ)」会長の三橋朗さんは「今年は暑過ぎず、事故もなく大神様を運ぶことができてよかった。最近は、若い人も参加してくれるようになり、大変ありがたいことだ」と話した。【もぎたて便】
〔写真説明〕急勾配の男坂をくだるみこし=27日、神奈川県伊勢原市