明治安田J2リーグで今季唯一MUFGスタジアム(国立競技場)で開催された一戦、ホームの横浜FCが3得点を挙げてジュビロ磐田を下した。J2リーグ歴代2位の5万3,973名のファン・サポーターが集結し、ハマブルーを力強く後押し。「監督も開幕前から『ロケットスタートを』と言っていた(島村拓弥)」と横浜FCは開幕2連勝と好スタートを切った。
注目の一戦で躍動したのが、柏レイソルからの期限付き移籍で加入したMF島村拓弥だ。後半開始早々、右サイドでボールを受けると得意のドリブルでダニーロを振り切り、エリア内に侵入。「ツータッチ目で相手をかわすことができて、前に入ろうというイメージはできていましたし、前に入ってしまえばファウルしかできないなと思っていました」。このプレーがPKを誘発し、追加点をお膳立てした。
横浜FCの2点リードで迎えた62分には、自陣からのロングカウンターを仕留める。新保海鈴の力強い持ち運びと左足の展開から、ルキアンがタメを作り、右サイドを駆け上がった村田透馬へ。「最初はニアに入ろうかなと思ったのですが、透馬がGKとディフェンスラインの間にクロスを上げるシーンが自分のイメージの中にもありました。あとはニアに行くよりも、ファーに逃げた方がいいかなと思った」という好判断でファーサイドに逃げ、ゴールネットを揺らしてみせた。「すごくいいボールが来たので、あとは合わせるだけでした」と島村。第2節で加入後初ゴールをマークし、「シャドーの選手は結果が求められると思います。早く得点を決めたいなと思っていたので、今日も決めることができて、チームも勝てたので良かった」と安堵の表情で振り返った。
須藤大輔監督率いる横浜FCは『3-4-2-1』布陣を採用し、島村は早くもシャドーの一角に定着。柏や前所属のアルビレックス新潟では『4-4-2』のワイドを担うことが多かった中、また違ったプレーの幅を見せている。島村は「ライン間で受けることによって、相手も誰が出てくるのかを常に見ていますし、そこをワンタッチやフリックで逃げることも求められると思っています。そこでの連携はルキ(ルキアン)、ボランチの選手、逆シャドーのヨコくん(横山暁之)だったり、常に見ています」と明かす。「前半は少し受け方のところでハーフタイムに指示もありました。そこは自分の中でもう少し意識しながら入ることができましたし、修正できたことも良かった」と手応えを口にした。
柏時代には解説者の林陵平氏から“柏のベルナルド・シウバ”とも評された。クイックネスを生かしたドリブルやターンはそのまま、シャドーを担う今季はより得点にフォーカスしていく。「ドリブルができても、得点が取れなくて勝てなかったら意味がないと思います。得点を取って勝つことが一番。結果を出しつつ、自分のプレーも出しつつ、その両方をできるようにやっていきます」。持ち味のドリブルに加えて得点という明確な結果を積み重ね、横浜FCの“ロケットスタート”を加速させていく。
取材・文=三島大輔(サッカーキング編集部)
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