高市早苗首相は終戦記念日の15日、就任後初めて臨んだ全国戦没者追悼式の式辞で、先の大戦に対する「反省」に言及しなかった。石破茂前首相は昨年の式辞で「反省」の文言を13年ぶりに復活させたが、首相は第2次安倍政権から岸田政権まで続いた対応に戻した。保守層にアピールする狙いがあるとみられる。
首相は安倍晋三元首相を含めて歴代首相が使っていた「戦争の惨禍を二度と繰り返さない」との文言も修正。主体が曖昧な「戦争の惨禍を二度と繰り返させない」との表現に変えた。「アジア諸国の人々に損害と苦痛を与えた」などの表現も用いず、「(日本は)インド太平洋の輝く灯台として頼りにされる国になれる」と強調した。
「反省」の文言は、社会党の村山富市元首相が1994年の式辞で初めて使用し、それ以降の政権でも定着。しかし、安倍元首相は政権復帰後初となった2013年の式辞から一貫して使わず、菅義偉、岸田文雄両元首相も安倍氏の対応を踏襲した。