NEXCO東日本と日本高速道路保有・債務返済機構が、「車両制限令」に違反したセミトレーラーの運転手を埼玉県警に告発したと発表しました。
上限値の「約2.4倍」運転手を告発
NEXCO東日本と日本高速道路保有・債務返済機構は2026年8月7日、道路法に定められる「車両制限令」に違反したセミトレーラーの運転手を、埼玉県警に告発したと発表しました。
車両制限令は、道路の保全や交通事故などを防止するために、道路を通行する車両の大きさや重さなどの最高限度を定めた法令です。特に重さに関しては、車両本体や乗員、積み荷など全てを含んだ「総重量」が基準であり、高速道路などでの総重量の上限は最大25t(車両の仕様などによって変動)となっています。
ところが今回NEXCO東日本などが告発した車両は、2024年12月10日に東北道(下り線)の浦和本線料金所を通行した際に、総重量が60.1tだったと確認されています。これは基準値の約2.4倍に相当する重量で、超過値も35.1tと大きく上回っています。
また、このように車両制限令の制限値をオーバーした車両が通行する場合には、事前に「特殊車両通行許可」を受ける必要がありますが、この車両は許可こそ受けていたものの、その申告値は32.95tまでだったとのこと。
このため、両者は本事案について「極めて悪質な違反であったため告発に至った」としているほか、ドライバーの実名などの公表に踏み切っています。
NEXCO東日本によると、車両制限令違反の件数は増加傾向にあり、関東支社管内では2025年度に530件の違反を認定したとのこと。その一方、近年は「SNSなどで取締り情報がすぐ拡散されてしまう」「外国人ドライバーによる違反も目立ち、なかには日本語が話せないドライバーもいる」(NEXCO東日本 車両制限令等違反取締隊の隊員)といった新たな課題も生じているそうです。
同社は「このような車両制限令違反車両、特に重量違反車両は、速度低下、操作性低下に加え、重大事故を誘発する可能性があります」として、ドライバーなどに法令順守を呼びかけているほか、「今後とも関係機関と連携を図り、道路法違反車両に対して厳正に行政措置を行い、安全で円滑な交通の確保に努めてまいります」と説明しています。