トクリュウ秘匿通信、遠隔解析へ=計画把握、被害未然防止で検討―警察庁、10日に有識者会議

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 警察庁は6日、匿名・流動型犯罪グループ(トクリュウ)が仲間内で使う秘匿性の高い通信アプリの内容を遠隔解析し、計画を事前に把握する新たな捜査手法を検討すると発表した。被害の未然防止が主な狙い。10日に有識者会議の初会合を開き、通信の秘密など人権上の課題や必要な法整備などを議論し、早期導入を目指す。
 特殊詐欺などの被害は依然深刻で、政府は7月の犯罪対策閣僚会議で緊急対策として、新手法の検討を加速すると表明していた。
 トクリュウが連絡や指示に用いることが多い「シグナル」や「テレグラム」などのアプリは、暗号化や自動削除などの機能による秘匿性の高さが特徴。現在は実行役などから押収した端末を解析し、関与した人物を特定しているが、時間を要する上、得られる情報も限定的という。
 アプリ上でしか接点のない中核的人物を割り出すのは困難で、下位メンバーを組み替えながら犯行が繰り返されることも多い。メールやSNSと異なり、事業者側が通信内容を把握していないため捜査照会もできない。
 想定する新手法は、捜査や情報分析で特定した上位メンバーらのスマートフォンなど通信端末を対象に遠隔操作し、通信内容やデータを把握する仕組み。次の犯行計画や標的とされた被害者を割り出し、パトロールや保護により被害を未然に防ぐ一方、組織の解明や検挙にも生かす。