相鉄線の「延伸」実現なるか?まずは連接バスの機能強化を検討へ 将来的な鉄道需要を喚起

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神奈川県藤沢市は、相鉄いずみの線の延伸について、BRT(バス高速輸送システム)を当面の基幹交通と位置づけ、機能強化を検討します。

相鉄いずみ野線延伸はBRTを「当面の基幹交通」に

 神奈川県藤沢市は、相鉄いずみ野線の延伸について、当面はBRT(バス高速輸送システム)を延伸地域の基幹交通と位置づけ、湘南台駅~慶応大学間で急行運転を行う連節バスの機能強化を検討します。藤沢市は今月にも、県道410号(湘南台大神伊勢原)一部区間の4車線化に伴うBRTの機能強化に向けた基本構想の取りまとめを委託する事業者を選定する予定。将来的な鉄道需要の創出につなげ、延伸の実現を目指す方針です。

 相鉄いずみ野線には、湘南台駅から倉見地区への延伸計画が存在します。倉見地区は東海道新幹線の新駅候補地となっています。藤沢市内では秋葉台公園の東側付近に「A駅」、慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス(SFC)付近に「B駅」の設置が想定されています。

 B駅周辺は、藤沢市の都市拠点の1つである「健康と文化の森」地区として位置づけられており、2034年3月末まで土地区画整理事業が実施され、まちづくりが進む予定。湘南台駅からB駅までの約3kmが第一期区間、B駅から倉見地区までの約5kmが第二期区間となる見通しです。

 相模鉄道は、いずみ野線の湘南台駅以遠への延伸について、2023年度末が期限となっていた工事施行認可申請の延長手続きを2024年2月に実施。2034年12月までの延長が認可されました。同社は延伸地域の需要創出を見極めた上で、事業化を判断する方針を示しています。

 藤沢市は、いずみ野線の延伸地域でBRTを「当面の基幹交通」に位置付け、湘南台駅~慶応大学間で急行運転を行う連節バスの機能強化を目指します。機能強化では主に、定時制の確保や速達性の向上、輸送力強化などを検討します。

 この連接バスが走行する県道410号(湘南台大神伊勢原)は、湘南台高校入口交差点から菖蒲沢境交差点までの約1.9kmが4車線化されていないため、朝夕を中心に道路が混雑しており、神奈川県が同区間の4車線化を推進しています。

 BRTの機能強化は4車線化に伴うもので、藤沢市は「いずみ野線延伸関連検討業務」として委託事業者の選定手続きを進めています。この検討業務では、段階的なロードマップなどを基本構想として取りまとめる予定です。

 藤沢市は延伸地域のまちづくりに加えて、まずはBRTの機能強化によって定住人口や来街者を増やし、将来的な鉄道需要の創出につなげることで、鉄道延伸を目指す方針です。