米海兵隊向け「オスプレイ」納入ついに完了! 2055年まで使い続けるための大幅改良&再設計の行方は?

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CH-46中型輸送ヘリの後継として2007年より配備が開始された「オスプレイ」ですが、このたび全359機の納入が完了しました。いまや海兵隊員の足として全世界で活躍する同機ですが、今後は2055年までの長期運用を見据え「ギアボックス」の改良などが急務となります。

世界初の実用ティルトローター機

 2026年7月28日、アメリカ海兵隊に359機目となるMV-22B「オスプレイ」が納入され、これをもって同機の調達が完了しました。

 MV-22Bはヘリコプターの垂直離着陸性能と固定翼機の速度・航続力を兼ね備えた「ティルトローター機」として、世界で初めて実用化された航空機です。海兵隊では2007年に初期運用能力を獲得して以降、現在までに累計飛行時間は68万6500時間、実任務派遣は114回に及びます。

 最終機の納入に当たって、海兵隊航空副司令官ウィリアム・スワン中将は「MV-22Bは単に海兵隊に加わっただけでなく、海兵隊空陸任務部隊の戦闘力を根本的に変えた」と、同機が海兵隊の展開・攻撃能力に与えた影響を高く評価しました。

 納入計画の完了により、海兵隊におけるMV-22Bの重点は今後30年にわたる機体の維持・近代化に移行します。海兵隊では2055年まで同機を運用する計画です。現時点で大きな課題となっているのが、ギアボックスの改良です。

 MV-22B(および空軍特殊作戦機CV-22B)は、ティルトローター特有の複雑な動力伝達機構に起因する、ローターとエンジンを繋ぐギアボックスの問題が明らかになっています。2023年には空軍所属機「ガンダム22」が屋久島沖に墜落する事故の原因となりました。

 海兵隊では、材質を改善した改良型ギアボックスの導入や、安全性と持続可能性を高めるための主要部品の再設計に取り組むとしています。