真夏の「車中泊」エアコン切ったら車内どれだけ灼熱に? 熊本地震で1万人近くが避難

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「令和8年熊本地震」によって約1万人が避難生活を余儀なくされています。マイカーでの「車中泊」も選択肢となりますが、真夏は車内での熱中症を予防することも重要であり、エアコンの適切な使用が必要となります。

JAFの実験でわかる「車内の熱中症」リスク

 熊本県は2026年7月30日、「令和8年熊本地震」における避難者の数が9450人にのぼったと発表しました。なかにはプライバシーの確保などのため、マイカーでの「車中泊」を検討する人もいるでしょう。しかし、現地では昼夜の暑さも厳しさを増しており、車内での熱中症の予防も重要となっています。

 こうした状況下で、もしエアコンを使わずにクルマを停めておくと、車内の温度はどこまで上昇するのでしょうか。JAF(日本自動車連盟)は2025年9月、夏場の車内温度の上昇度合いを比較する実験を行っています。

 このテストでは、クルマを日向に停めてエアコンを切った場合、日陰に停めてエアコンを切った場合、そして日陰でエアコンを作動させた場合の3つの状態で、運転席付近の温度を90分間にわたって計測しました。その結果、日陰に停めてエアコンを作動させていた場合は車内の温度上昇を抑えられたものの、エアコンを停止した場合は、日陰であっても最大3~8度ほどの温度上昇が確認されました。

 一方、日向に駐車した場合は、エアコンの停止直後から温度が急上昇。計測開始からわずか10分で、車内の温度は9.2度アップの39.4度に達しました。その後も温度は上昇を続け、90分後には最大値となる53度を記録。人体と外気との熱のやり取りから算出する「暑さ指数」で言えば、「危険」レベルを大きく上回る状態となりました。

 夏場の車内は、このようにエアコンを切った直後から一気に温度が跳ね上がるわけですが、ではエアコンさえ作動させていれば安全なのでしょうか。このテストを監修した医師の三宅康史さんは、2026年6月に都内で行われたイベントで、車内でのエアコン使用時に暑さを感じやすい「着座位置」について解説しています。

 直感的には、フロントガラスから直射日光を受ける前席のほうが暑いように感じられますが、実は三宅さんによると「特に注意が必要なのは、2列目や3列目などの“後席”」なのだそう。

「後席は前席に比べ、ダッシュボードからのエアコンの風が届きにくい場所です。そのため、暑さ対策は1列目より2列目、2列目より3列目と、後ろにいくほど重要になります。特に背もたれ部分が蒸れないようにするのは、大きな効果がある暑さ対策です」(三宅さん)

 九州地方では8月以降も厳しい暑さが続く見込みで、熊本県では8月3日(月)に最高気温が41度に達「酷暑日」となる予報も出ています。もし避難などによって車内で過ごす場合は、エアコンの適切な使用やこまめな水分補給など、熱中症対策にも注意するようにしましょう。