31日、愛知・名古屋で9月に開催される第20回アジア競技大会に臨むUー21日本代表が発表された。
今年1月にサウジアラビアで行われたAFC U23アジアカップで優勝を果たしたメンバーの約半数が招集されたUー21日本代表。ロサンゼルスオリンピック世代でもあるチームを率いるのは、2027年3月から日本代表監督に就任が決まっている大岩剛監督だ。
日本代表を指揮するとともに、2028年のロサンゼルス五輪も目指す中で、アジア競技大会は非常に重要な大会となる。「前回の中国大会では、これも今回の競技大会とは違ってですね、やはりそこも招集制限があり、前回は大学生を中心にメンバーを組まざるを得ない状況でチームを作りました」と2023年の大会を回想。「決してネガティブなことではなくて、そこからステップアップしていった選手もいますし、悔しい思いもしながら選手個人個人の成長には非常に充実した大会にはなりました」と、選手の成長のためにも重要な大会だとした。
今回はIW(インターナショナルウィンドウ)と重なる部分もあり、海外組として4名が招集されている。「今回も海外組を何名か呼べる、IWが重なるので、制限もうまく使いながら、今回招集できる選手たちで、ぜひとも地元で優勝という形をしっかり目標に見据えて大会を戦っていきたい」と、自国開催の大会ではしっかりと優勝をつかみたいとした。また、「比較的にメンバーを見ていただければわかる通り、今年の1月にアジアカップでチャンピオンになった選手たちも数多く呼べる状況にあるので、(相手の)年齢が上がだろうが、オーバーエイジがいようが、そういう中で我々がしっかりと前進していけるような、そういった戦いをしたい」と、連覇中の韓国代表など、Uー23世代やオーバーエイジを使ってくる国を相手にしても、しっかりと戦っていきたいとした。
グループステージでは、タイ、キルギス、ホンコン・チャイナと対戦する。大岩監督は3カ国について「すでに分析を始めています」と語り、「タイはレベルが高い国であることはわかっています。キルギスはここ最近非常に力をつけていて、指導者のレベルも上がっている。我々のチームに対して学びにきてくれたりするチームなので、今後強くなるチームだと警戒しています。ホンコン・チャイナは前回大会で対戦していますが、帰化選手がいる国でもあるので、そういった特徴のある選手がいると思っています」とそれぞれに言及。「各国特徴があるので、しっかり分析をして、初戦から自分たちが自分たちが準備しなければいけない相手だと思っています」と、十分に警戒している相手だとした。
今回はJリーグも海外リーグもシーズン真っ只中。そのため、事前に多くの準備期間をとることはできない。さらに、アジア競技大会はJOC(日本オリンピック委員会)の管轄となり、サポート体制などの状況は通常とは異なる。加えて、残暑が厳しい日本での開催となる中で、「当然暑さが残る中で戦うことになると思いますので、そのコンディション的なものは非常に注意深くやる必要があると思っています」と言及。「日本にいる選手たちは当然暑熱順化はできていると思うんですけれども、海外から来る選手たちは途中からの合流にならざるを得ない可能性があるので、注意深く準備をしたい」と、コンディションの見極めは重要だとした。
また、3月に行った韓国遠征では、Uー23韓国代表と対戦し、1ー2で敗れていた日本。アジア競技大会のメンバーで臨んできたという韓国だったが、大岩監督は「我々がチームで行っている攻守におけるポジションのタスクであったり、ピッチのどこでサッカーをやるかっていうことをしっかり選手たちが表現できれば、絶対に勝てる準備をしています」とコメント。「前回大会の悔しさを晴らしたいなと思っている」と、韓国に敗れたリベンジを果たしたいとした。
なお、同席した山本昌邦ナショナルチームダイレクター兼技術委員長もアジア競技大会について言及。「アジア大会は本当に難しい大会です。なぜならば、サポートスタッフというのがIDの数とかオリンピックとまったく一緒の状況になって、ワールドカップは申請すればサポーティングスタッフを本当に充実させることができるんですけれども、オリンピックと総合大会ということで他の競技とのバランスの中で限られたIDカードの中で、スタッフも成長しないと1人何役もやってもらうことになる」と、スタッフの数も限られ、サポートできる状況も限られていると言及。「選手だけではなくてスタッフの成長の場、そしてオリンピックに向けたこの形が最後の準備と言ってもいいような大会ですので、本当に難しい大会となる」と、オリンピックを想定した大会として臨みたいとした。