ピルロがロシアのブックメーカーとの関係巡る騒動で声明…イタリア代表指揮官就任は白紙へ

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 イタリア代表指揮官就任が濃厚とされたアンドレア・ピルロ氏だが、ロシアのブックメーカーとの関係を巡る一連の騒動によってその可能性が消滅することになりそうだ。

 2014年のFIFAワールドカップ出場を最後に3大会連続でW杯出場を逃しているイタリア代表。これを受けて首脳陣が入れ替わり、イタリアサッカー連盟(FIGC)の会長にジョバンニ・マラゴ氏が就任。さらに、テクニカルディレクター(TD)にはパオロ・マルディーニ氏が着任し、新アドバイザーのレオナルド氏とともに、“アズーリ”の再建を目指すことになった。

 新指揮官の候補については、これまでアントニオ・コンテ氏やロベルト・マンチーニ氏、ジョゼップ・グアルディオラ氏の名前が挙げられていたが、最終的にマルディーニ氏の現役時代の盟友で、ユナイテッドFC(UAE1部)を率いる元イタリア代表MFの就任が有力となっていた。

 しかし、このアズーリ新指揮官就任報道が出た後、ピルロ氏を巡っては彼がロシアのブックメーカー『Fonbet』のグローバル・ブランドアンバサダーを務めていることが明らかになり、事態は急展開。

 2016年5月にモスクワでのイベントに参加したことや、ユナイテッドFC現会長であり、オリガルヒの一人でもあるセルゲイ・ロマキン氏とのつながり。イタリア国内でのギャンブル広告が違法であることなどが議論を呼び、昨今のロシアを巡る政治的な問題も相まって同氏の就任に否定的な声が挙がっている。

 これを受け、ピルロ氏は自身のインスタグラムを通じて声明を発表。『Fonbet』の間に政治的な意図はないと釈明しつつ、イタリア代表指揮官の職に就かない可能性を示唆した。

「ここ数日、私の名前やイタリア代表監督就任の可能性を巡って巻き起こった議論を、私は深い悲しみとともに見守っていました」

「関係機関や連盟、そして関わっているすべての人々への敬意から、私はこれまで沈黙を守ってきました。しかし、いくつかの点について明確にしておくことが正しいことだと感じています」

「選手として、そして指導者としてのキャリアを通じて、私は常に、活動する国の法律や締結した契約を全面的に尊重しながら職務を遂行してきました」

「最近の論争の的となっている仕事上の提携は、アラブ首長国連邦での活動の一環として生まれたものであり、その性質は純粋に商業的かつスポーツに関するものです」

「この提携に政治的な意味を見出すことは、私が決して口にしたことも抱いたこともない信念を、私に帰することに他なりません」

「私に敬意と信頼を寄せてくれたマルディーニとレオナルドに感謝の意を表します。彼らの有能さ、真摯な姿勢、そしてイタリアサッカーに常に注いできた愛情を私は知っています」

「スポーツ上の選択が、あっという間に公の論争へと引きずり込まれ、私とは無縁の意味や意図を押し付けられる結果となったことを残念に思います」

「イタリアへの愛は、仕事の有無に左右されるものではありません。それは私の歴史であり、アイデンティティの一部であり、これからも常に私とともにあり続けるものです」

 この一件で、イタリア代表の新監督人事は白紙に戻る可能性が高い。さらに、ピルロ氏の招へいが実現しないことは、マルディーニ氏がTD職を辞任することにもつながる可能性があり、アズーリの混迷はさらに深まることになるかもしれない。