史上初となる48カ国・104試合で開催されたFIFAワールドカップ2026は、スペイン代表の16年ぶり2度目の優勝で幕を下ろした。最大規模の大会は数多くの印象的な場面を残す一方、行き過ぎた商業化や政治介入といった問題も浮き彫りに。また、ハイドレーションブレイクの是非など、導入された新規則も賛否が分かれた。アメリカ合衆国のスポーツ専門ウェブサイト『ジ・アスレチック』は日本時間24日、北中米W杯におけるビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)の運用に問題だったことを指摘。“不要な介入”の代表例を挙げている。
『ジ・アスレチック』が選定したVARの誤審は、同6月12日に行われた開幕戦のメキシコ代表vs南アフリカ代表だ。84分、南アフリカ代表MFテンバ・ズワネがメキシコ代表FWロベルト・アルバラードに対するファウルでレッドカードを受けて退場。アルバラードを振り払おうとしたズワネの腕が顔面に接触したことが原因だったが、ウィルトン・サンパイオ主審は当初ファウルを取らずに流していた。
その後、VARの介入によりサンパイオ主審が判断を変えてズワネを退場にしたが、『ジ・アスレチック』は「暴力行為として退場を正当化するには程遠いプレーだった」と問題視。「プレー続行を決断した主審の従来の判定が維持されるべきだった」と、VARの過剰な介入だったことを指摘している。