アメリカ代表FWフォラリン・バログン(モナコ/フランス)が、物議を醸した出場停止処分猶予に関して口を開いた。14日、イギリスメディア『BBC』がコメントを伝えている。
バログンはFIFAワールドカップ2026・ラウンド32のボスニア・ヘルツェゴビナ戦で一発退場したが、自動的に科された1試合出場停止処分は国際サッカー連盟(FIFA)が下した異例の裁定によって1年間の執行猶予に。これにより、バログンは本来欠場するはずだったラウンド16のベルギー戦にも先発出場した。
しかし、FIFAの決断は大きな波紋を呼んでいる。アメリカ合衆国のドナルド・トランプ大統領がジャンニ・インファンティーノ会長に対して処分の見直しを求めたことが明らかになり、さらにはFIFA規律委員会のモハンマド・アル・カマリ委員長の独断で出場停止処分の猶予という決定が下された疑惑も浮上。欧州サッカー連盟(UEFA)がラウンド16に先立ち非難声明を発表したほか、ベルギーサッカー協会(RBFA)は引き続きこの件について追求していく姿勢を表明している。
そんな中、渦中のバログンが一連の騒動について言及。「最初はチームに戻れることを嬉しく思った。でも、よく考えてみると、これが大きな論争を巻き起こすだろうと理解したし、チームメイトの間にも少し不安が広がっているのが見て取れた。あまりにも異例のことだったから」と前置きしつつ、難しい精神状態でベルギー戦へ向かっていったことを明かした。
「試合が近づくにつれ、できる限り集中しようと努めたが、難しかった。周囲の雑音を避けるのは困難だったからね。チームメイトは兄弟のような存在で、彼らは僕を大いに安心させてくれた。僕に変えることなんて不可能だし、どうすることもできなかったんだ」
なお、今大会ではラウンド16のメキシコ戦でレッドカードを提示されたイングランド代表DFジャレル・クアンサー(レヴァークーゼン/ドイツ)に2試合出場停止処分が科された事例もあり、FIFAが異なる対応を取ったことが物議を醸している。