かつてチェルシーやリーズで会長を務めたケン・ベイツ氏が94歳で亡くなった。11日、イギリスメディア『BBC』や『スカイスポーツ』などが伝えている。
ベイツ氏は運送業や生コンクリート事業で成功を収めた叩き上げの富豪で、サッカー界でのキャリアは1960年代にオールダム・アスレティックでの会長就任から始まり、1980年代初頭にはウィガンのオーナー兼副会長を務めた後、1982年には破産の危機に瀕していたチェルシーをわずか1ポンド(約218円)で買収し、約200万ポンド(約4億3600万円)の負債も引き受けながら、同クラブ史上、3番目に長い在任期間となる22年間にわたって会長職を務めた。
本拠地『スタンフォード・ブリッジ』からクラブを立ち退かせようとしていた不動産開発業者との長期にわたる争いに勝利する上で重要な役割を果たしたほか、3部降格の危機にあったチームを1部へと引き上げ、プレミアリーグの上位争いができるチームへと押し上げた後、2003年には新たな財政難の影が忍び寄っていた中でロマン・アブラモヴィッチ氏に1億4000万ポンド(約305億円)でチェルシーを売却した。その後、2005年にはリーズの筆頭株主となり、2013年に同クラブを去っていた。
世界的なサッカークラブの一つとなったクラブの発展に大きく関与したベイツ氏が亡くなったことを受け、チェルシーはクラブ公式サイトで「チェルシー・フットボール・クラブの元オーナー兼会長であるケン・ベイツ氏の訃報に接し、深い悲しみを覚えている。クラブは、ケンの妻であるスザンナさん、そしてご家族やご友人の皆様に心よりお悔やみ申し上げます。困難な時期にチェルシーのために戦い抜き、チームをトロフィー獲得へと導いたケンの不屈の精神は、決して忘れられることはないだろう」と哀悼の意を表している。