複数の国際航空専門メディアは、開発が進められているアメリカの航空機メーカー、ボーイングの新型旅客機「777X」シリーズにおける、カタログスペック上の航続距離が、密かにアップデートが図られていると報じました。どういった理由からなのでしょうか。
大台の「地球半周無給油」に迫る
複数の国際航空専門メディアは、開発が進められているアメリカの航空機メーカー、ボーイングの新型旅客機「777X」シリーズにおける、カタログスペック上の航続距離が、密かにアップデートが図られていると報じました。とくに777-8については、1万8000kmにも迫るほどの超長距離飛行に対応可能となる予定です。
777Xは「ボーイング777」をベースにサイズアップなどを図りながら、燃費効率の良いエンジンや新設計の主翼を採用するほか、コックピットや客室を最新仕様に更新した派生型です。主翼の先端が折りたたみ式となっており、地上では翼をたたむことで、現在の空港設備をそのまま利用できる機構を備えているのが特徴です。
基本モデルとなる777-9は2020年に初飛行に成功。実用化は最速で2027年を予定しており、ANA(全日空)も発注しています。全長77mで、実用化されれば「世界最長の胴体をもつ旅客機」になります。777-8は777-9の胴体短縮タイプにあたり、全長は70.9m。キャパシティを減らしたかわりに、より長い航続距離を持つモデルとなります。
複数の海外メディアによると、航続距離は777-9が1万3500km(7285海里)から約1300km上方修正され、最大1万4820km(8000海里)に、777-8にいたっては1万6190km(8745海里)から約1400km上方修正され、最大1万7590km(9500海里)に変更されているとのことです。
なお、ライバルの航空機メーカー、ヨーロッパのエアバスでは2026年、約1万8520kmの航続距離を持つ超長距離仕様機「A350-1000ULR」の初飛行に成功しています。これらの機体は、オーストラリアのカンタス航空による新たな世界最長定期便路線就航計画「プロジェクト・サンライズ」専用機となり、シドニー~イギリス・ロンドン、アメリカ・ニューヨーク線へ投入される予定です。
海外報道では、今回の777Xシリーズにおけるカタログスペック上の航続距離延長は、777XをA350-1000ULRの競合機として市場に投入する狙いがあると指摘されています。