福井市で1986年に女子中学生=当時(15)=を殺害したとして、殺人罪で服役した前川彰司さん(61)の再審無罪が昨年確定したことを受け、名古屋高検は10日、再審請求審に関わった検察官への聞き取り調査結果を報告書にまとめ、公表した。少なくとも5人の検察官が1次請求審段階で、無罪の決め手となった証拠の存在を把握し、開示していれば再審無罪が早期に決定されていた可能性があったとした。
前川さんは95年に名古屋高裁金沢支部で懲役7年の逆転有罪判決を受け、最高裁で確定。服役後の2011年に再審開始決定が出たものの、名古屋高裁で覆された。2回目の再審請求で同支部が24年に再審開始を決定し、昨年8月に無罪が確定した。