イングランド代表DFクアンサーに2試合出場停止処分…米代表FWと同じ一発退場もFIFAの判断分かれる

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 イングランド代表DFジャレル・クアンサーへの2試合出場停止処分が決定した。9日、『BBC』や『スカイスポーツ』など複数のイギリスメディアが伝えている。

 クアンサーは現地時間5日に行われたFIFAワールドカップ2026・ラウンド16のメキシコ戦に右サイドバック(SB)として先発出場したが、52分にスライディングタックルした際に足裏がヘスス・ガジャルドの脛を捉えてしまい、オンフィールドレビュー(OFR)を経て一発退場。数的不利となったイングランドだが、ハリー・ケインのPKが決勝点となり、『アステカ・スタジアム』での激闘を3-2で制してベスト8に進出した。

 イングランドサッカー協会(FA)はOFRを含めた退場判定に至るまでのプロセスを問題視し、国際サッカー連盟(FIFA)に強く抗議したことが報じられている。そんな中、FIFA規律委員会はクアンサーに対して自動的な1試合の出場停止に加え、さらに1試合の追加処分を科すことを決定。同選手のプレーが、重大な反則プレーに対して2試合の出場停止を科すと定めたFIFA行動規範第14条に違反すると判断されたようだ。

 これにより、クアンサーは現地時間11日に控えるノルウェー代表との準々決勝に加え、勝ち進んだ場合の準決勝にも出場することができない。イングランド側はこの決定への不服申し立てを行うことは不可能だという。なお、右SBを欠くこととなったイングランドだが、グループL第3節のパナマ戦から欠場が続いているリース・ジェームズがノルウェー戦で復帰する可能性があるようだ。

 今大会ではラウンド32のボスニア・ヘルツェゴビナ戦でレッドカードを提示されたアメリカ代表FWフォラリン・バログンの出場停止処分に1年間の猶予が与えられ、ラウンド16のベルギー戦に出場した事例がある。この異例の裁定を巡っては、アメリカ合衆国のドナルド・トランプ大統領がFIFAのジャンニ・インファンティーノ会長に電話をかけ、処分の見直しを求めたことが明らかになっていた。

 バログンの出場停止処分が事実上取り消されたことをめぐっては、欧州サッカー連盟(UEFA)が声明で異議を唱えたほか、対戦相手のベルギーサッカー連盟(RBFA)はスポーツ仲裁裁判所(CAS)への提訴を含む法定措置を検討中と報じられている。今回、同じくレッドカードを提示されたクアンサーに重い処分が下されたことで、改めてFIFAの対応が物議を醸すこととなりそうだ。