スペイン紙『エル・デスマルケ』や『マルカ』は7日、バレンシアに加入したMF佐藤龍之介について紹介している。
トップチーム史上初の日本人選手として、2031年夏までの5年契約を締結した佐藤。現在19歳のロス世代のアタッカーは、加入発表の当日から『パテルナ(練習場)』で個別メニューを消化した模様。地元紙『Las Provincias』によると、東京からの長距離移動を考慮したクラブは、コンディションを見極めた上で、全体練習に合流させると併せて伝えている。
そんななかでスペイン紙『エル・デスマルケ』は、日出づる国から到着した“J1ベストヤングプレーヤー”を紹介。カルロス・コルベラン監督が率いるチームの新戦力について、「その俊敏性とスピード、テクニックでチームの攻撃力向上に貢献することが期待される」としつつ、「ミッドフィルダーとして様々なポジションをこなせる。左右のサイドから中央に切り込むことも、中央で攻撃を加速させることも得意する。多才さ、スピード、パス能力、そして狭いスペースでの相手を抜き去るテクニックが際立つ」とプレースタイルを分析した。
また同紙は、「国内でも屈指の名門であるFC東京のアカデミーで育成されたサトウは、ほぼすべての世代別代表チームにおいて、中心選手として活躍してきた」とした上で、「バレンシアが彼に注目し始めたのは、チリで開催されたU20ワールドカップの時だ。クラブ内に存在するサトウに関する最初のレポートの日付は2025年10月付であり、非常に好意的な内容だったことを確認した。同大会のサトウは、ベスト16に進出した日本代表において、将来有望かつ際立った選手の一人として注目を集めていた」と世界中から金の卵が集った舞台でのパフォーマンスが、スペインの名門の目に留まったようだ。
さらにスペイン紙『マルカ』は、「リュウノスケ・サトウはタケ・クボらに続き、ラ・リーガ(スペイン1部)でプレーする16人目の日本人選手となる」と銘打ち、「日本のトップリーグでの実績が決して多くないなかで、早熟な才能を持つ選手に対して約400万ユーロ(約7億6000万円)という記録的な移籍金が支払われたことが、日本で大きな話題を呼んでいる」と日本での反響にも言及している。
かつては日本人選手“不毛の地”とも称されたラ・リーガにおいて、先駆者となったのが、2000年冬にバジャドリードに加入した城彰二氏だ。その後、大久保嘉人氏や中村俊輔氏、そして乾貴士らがプレー。今夏に浅野拓磨がマジョルカを退団したことで、現在はレアル・ソシエダに所属する久保建英(Bチームには喜多壱也も在籍)がスペイン最高峰のピッチに立っている。
なお、バレンシアのトップチーム史上初の日本人選手かつ、イ・ガンイン以来2人目のアジア人選手となる佐藤だが、クラブ全体で見ると、指宿洋史(Bチーム)と鈴木輪太朗イブラヒーム(フベニールA)が在籍していた。