FIFAワールドカップ2026でレッドカードの対象となっている「口を覆う行為」だが、欧州サッカー連盟(UEFA)は主要大会でこのルールを適用しない方針のようだ。2日、イギリスメディア『BBC』が伝えている。
選手が発言内容を隠すために口元を覆うことを禁じる新ルールは、今年2月に行われたチャンピオンズリーグ(CL)の試合において、ベンフィカのジャンルカ・プレスティアーニがヴィニシウス・ジュニオールに対し、シャツを捲り上げて口元を隠しつつ差別的な発言を行ったことが発端となっている。
規定変更は国際サッカー連盟(FIFA)のジャンニ・インファンティーノ会長が発案したもので、4月の国際サッカー評議会(IFAB)の特別会議にて、差別的な発言の有無にかかわらず発言内容を隠すため口を覆う行為に対してレッドカードを科すことが全会一致で承認された。現在開催中のFIFAワールドカップ2026では、パラグアイ代表FWミゲル・アルミロンとエクアドル代表DFピエロ・インカピエがこの新ルールによって退場処分を受けている。
報道によると、UEFAはCL、ヨーロッパリーグ(EL)、ヨーロッパカンファレンスリーグ(ECL)において、この規定を適用しない方針を取るとのこと。同連盟は試合を裁く審判員が個々の状況を判断すべきとし、仮に「スポーツマンシップに反する行為として会話の内容を隠そうとする試み」があった場合には、カードを提示すべきかどうかを検討する必要があると考えているようだ。
一方、UEFAは誤ったコーナーキック判定へのビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)介入については採用する方針だという。