FIFAワールドカップ2026・ラウンド32が1日に行われ、イングランド代表とコンゴ民主共和国代表が対戦した。
グループLを2勝1分けの無敗で首位通過したイングランド。ノックアウトステージ初戦ではグループKを3位で突破したDRコンゴと対戦した。トーマス・トゥヘル監督はパナマ戦から先発3人を変更。負傷のジャレル・クアンサーに代えてジェド・スペンス、モーガン・ロジャーズ、ブカヨ・サカに代えてデクラン・ライス、ノニ・マドゥエケを起用。ジュード・ベリンガムがトップ下に入り、ハリー・ケインが1トップに入った。
普段どおりの入りを見せたイングランドに対して、[4-3-3]への布陣変更を行ったDRコンゴが立ち上がりからアグレッシブに仕掛けると、ファーストチャンスをものの見事にゴールにつなげる。
7分、デイフェンスラインの右でフリーとなったシャンセル・エンベンバが早いタイミングで背後へクロス性のボールを供給。これがボックス左に流れると、フリーのブライアン・チペンガがニア下へ鋭い右足シュートを突き刺した。
なお、代表10戦目の28歳FWはこの大舞台での代表初ゴールとなり、初の決勝トーナメント進出の同国代表にとっては記念すべき決勝トーナメントでの初ゴールにもなった。
相手の想定外の戦い方に順応する前に先制を許したイングランド。時間の経過とともにボールを握って相手陣内でのプレーを増やしていく。ボランチのライスも積極的に高い位置でボールを引き出し、攻撃に厚みを与えていく。
前半のハイドレーションブレイクを経て、よりチャンスを作り始めるイングランド。30分には右サイドからライスが上げたクロスをゴール前のベリンガムが頭で合わすが、枠を捉えたシュートはGKリオネル・ムパシの好守に遭う。さらに、35分にはボックス右のゴールライン際をえぐったマドゥエケのクロスがファーに流れると、フリーのマーカス・ラッシュフォードが右足シュートも、これはDFアーロン・ワン・ビサカの圧巻のゴールカバーに阻まれる。
よりオープンとなった前半終盤はDRコンゴがヨアヌ・ウィサの右ポスト直撃の際どいシュートで2点目に迫れば、イングランドもボックス内でクロスに反応したベリンガム、ケインが決定的なシュートを続けて放ったが、いずれもGKムパシのファインセーブに阻まれた。
DRコンゴの予想以上の奮闘によって内容的にも拮抗したまま試合は後半に突入。1点ビハインドのイングランドだが、後半も同じメンバーで臨んだ。
立ち上がりから攻勢を仕掛けるイングランドはサイドを起点に立ち上がりからラッシュフォードがボックス内で足を振っていくが、後半もGKムパシを中心とする守備陣が立ちはだかる。
時間の経過とともに攻めあぐねる場面が目立ち始めると、イングランドは61分にアンソニー・ゴードン、サカを両ウイングに投入。70分にはスペンスを下げてエベレチ・エゼを投入。ベリンガムとエゼのインサイドハーフ、ライスが右サイドバックに入る攻撃的な布陣に変化。
すると、一連の交代がエースストライカーの同点ゴールをお膳立てする。75分、サカ、エゼ、ライスのアーセナルユニットでライスがボックス右ライン際でクロス。これをファーで拾ったゴードンが冷静に上げ直すと、ゴール前でマークを外したケインが渾身のヘディングシュートをゴール左隅に流し込んだ。
この失点直後にDRコンゴが2枚替えで全体のインテンシティを上げていくが、イングランドがそのまま押し切る。
86分、ボックス左に抜け出したベリンガムのシュートはGKムパシの好守に遭うが、こぼれをつなぎゴードンからペナルティアーク付近のケインの足元に縦パスが差し込まれると、右への持ち出しで強引にシュートコースを作り出した背番号9の強烈な右足シュートがニア上を射抜いた。
なお、今大会5点目のケインはW杯通算得点数を「13」に更新し、ペレを抜きジュスト・フォンテーヌと並ぶ歴代得点ランキングで6位タイに浮上した。
そして、エースの圧巻の2ゴールで試合を引っくり返したイングランドがジョン・ストーンズの投入などでゲームをクローズし、苦しみながらも逆転でベスト16進出を決定。
ラウンド16では現地時間5日に開催国メキシコと対戦することになった。
【スコア】
イングランド代表 2-1 コンゴ民主共和国代表
【得点者】
0-1 7分 ブライアン・チペンガ(コンゴ民主共和国代表)
1-1 75分 ハリー・ケイン(イングランド代表)
2-1 86分 ハリー・ケイン(イングランド代表)
【ハイライト動画】コンゴ健闘も役者が違うケインが殊勲2ゴール!