スターリンクの対抗馬となるか? Amazonの衛星通信サービス「Leo」が直面する課題とは 日立建機が業界初の採用へ

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日立建機がAmazonの衛星ブロードバンド「Amazon Leo」の活用契約を締結しました。建設機械メーカーとしては国内初です。スターリンクの競合として注目される同サービスですが、その実現には高いハードルも存在するようです。

「Amazon Leo」がもたらす超高速の衛星通信サービスとは?

 日立建機は2026年06月24日、Amazonが運営している低軌道衛星ブロードバンドネットワーク「Amazon Leo(アマゾン レオ)」の活用に関する契約を締結しました。日本の建設機械メーカーとしては初めてのサービス締結となります。

 そもそも、このAmazon Leoというネットワークサービスはどういったものなのでしょうか。

 サービス名の「Leo」という名称は、このサービスが「低軌道(Low Earth Orbit)衛星ネットワーク」であることに由来します。従来の衛星よりも低い高度590km~630kmの間を飛行するため、従来の衛星通信ネットワークよりも速く、安定したサービスを展開できると同社はうたっています。

 インターネット回線のダウンロード速度も、最小モデルであれば100Mbps、Proモデルであれば400Mbps、Ultraモデルなら最大1Gbpsを実現するとのことです。加えてUltraは、アップロード速度についても最大400Mbpsのスピードだと言います。

 高速な屋外インターネットサービスということで期待されているこの事業ですが、実現に向けては高いハードルが存在します。2019年に「Project Kuiper(プロジェクト・カイパー)」としてスタートした本事業は、アメリカの連邦通信委員会(FCC)よりある制限を課されています。

 サービス網を構築するために計3236基の衛星を展開する予定ですが、そのうちの半分を2026年7月30日までに打ち上げ、残りの半分を2029年7月30日までに打ち上げなければならないというノルマが課されているのです。

 2026年1月にAmazon Leoは、打ち上げ能力の不足を理由に、衛星配備計画について24か月の期限延長を申請したとのことですが、スターリンクを展開する競合他社のSpaceXはこれに不満を表明しています。

 また、アメリカのブルーオリジン(Blue Origin)が開発するロケット「ニューグレン(New Glenn)」が、2026年5月に発射台で爆発事故を起こしています。これにより、発射設備の損傷も見られたことから、衛星打ち上げのプランは大きな修正を余儀なくされる見通しです。

 果たしてスターリンクに次ぐサービスは実現するのか、Amazon Leoの今後の動向に注目が集まっています。