印でバイオガス工場1000カ所=高市首相の訪問で覚書、スズキ協力

富裕層の税負担 2027年から増へ

 日本とインドの両政府が、環境に優しいバイオガスを燃料とする自動車の普及拡大に向けた協力枠組みを創設することが26日、分かった。インド国内で、牛ふんを発酵させて圧縮天然ガス(CNG)車の燃料となるメタンを生産する工場を約1000カ所まで拡大させる目標を掲げる。同国の乗用車市場でシェアトップのスズキが協力する。
 高市早苗首相が7月1~3日の日程でインドを訪問するのに合わせ、経済産業省とインドの協同組合省が覚書を交わす。
 インド国内で、スズキは日本政府のグローバルサウス補助金の支援を受け、バイオガスの生産に乗り出している。インド全体の新車販売の2割超を占めるCNG車のさらなる普及拡大を狙う。電気自動車(EV)に偏らず、地域の事情に合わせた環境車の開発を行う「マルチパスウェイ(全方位)」戦略を推進する。
 約14億人の人口を抱えるインドは、中国や米国に次ぐ世界3位のエネルギー消費国。原油の大半を輸入に依存する中、インド政府はエネルギー自給率の引き上げに向け、スズキの取り組みに期待する。
 バイオガス工場での原料となる牛ふんは、農家から買い取り、メタンの抽出後は有機肥料として販売する。農村部での農産物の生産増と所得向上への貢献も見込まれる。