【モデルプレス=2026/06/25】女優の古川琴音が主演を務めるNHK夜ドラ「ミッドナイトタクシー」(毎週月曜~木曜よる10:45~11:00)が、Prime Videoにて配信を開始。本記事では作品の魅力を紹介する。 【写真】29歳女優、タクシー運転ショット ◆最年少で向田邦子賞受賞の兵藤るり脚本 古川琴音主演で描く15分ドラマ 夜の東京を縫うように走り続ける一台のタクシーを舞台に、乗客たちの繊細な人間模様を描き出す本作。ストーリーを手掛けるのは、2025年の向田邦子賞を28歳という史上最年少で受賞し大きな注目を集める脚本家・兵藤るり氏だ。彼女が生み出した完全オリジナル脚本により、雨上がりの空気のようにすがすがしく、触れればこぼれ落ちてしまいそうに切なくて愛おしい“ひと夜の物語”が、1話15分という凝縮されたスケールの中で小気味よく展開される。 古川が演じるのは、不思議な空気をまとった29歳のタクシードライバー・蘭象子。取り立てて饒舌でもなく、特別な気配りができるわけでもない彼女だが、バックミラー越しにほんの少しだけ乗客に心を寄せ、ただ静かにそこに佇む。タワーマンションに向かう恋人同士の“字数制限の恋”や、飴玉の時間にだけ許される“うその告白”で距離を詰める2人の女性、さらには40年ぶりに父に会おうとする母とそれを追う息子など、一筋縄ではいかない乗客たちの孤独や秘密が、象子のタクシーに揺られるうちに不思議と解きほぐされていく。それは単なる出会いの記録ではなく、行き先を夜明けの方角へと変えるような、ストップしていた心がふたたび動き始める瞬間を丁寧に切り取った癒やしのストーリーだ。 ◆古川琴音の絶妙な“引き算の演技”と豪華キャスト陣が魅せるケミストリー 本作最大のポイントは、主演の古川琴音が魅せる圧倒的な存在感と、彼女を取り巻く一癖も二癖もあるキャラクターたちが織りなす絶妙なケミストリーだ。多くを語らず求めすぎない象子のクールさと、時折見せるユーモアや温かさというギャップは、多忙な日々を送る人々の心に深く刺さる。さらに、人生の“通過点”にいるはずの象子自身が、30歳という人生の節目を前にカウントダウンを進めていく等身大の姿には、思わず共感を寄せずにはいられない。 そんな象子を指名する常連客たちの顔ぶれも魅力的だ。都心の高層マンションに住むハイエンド層の独身サラリーマン・柴崎八雲(中村蒼)は、いつも違う女性を連れて乗り込みながらも、余計な詮索をしない象子にだけ心を許した表情を見せる。また、今をときめく人気若手俳優の寿々木麗華(伊藤万理華)は、売れっ子ゆえの孤独を抱えながらも、象子を“しょうちゃん”と呼び、何でも打ち明ける素顔をのぞかせる。さらに、象子の仕事終わりの憩いの場である喫茶「つかれしらず」のマスター・昼川源(竹中直人)は、象子が繰り出す変わった料理の注文という難題をことごとくクリアしてみせるスゴ腕の調理人。彼らが織りなすクスッと笑える独特のユーモアが、深夜の張り詰めた心を優しく抱きしめてくれる。 深夜の静寂にそっと浮かび上がるタクシーの小さな明かり。そこに乗った人たちの不器用な言葉の続きと、象子が迎える30歳への瞬間を体感してほしい。(modelpress編集部) 【Not Sponsored 記事】