インド洋(オーストラリア西方沖)の水深6789メートルの深海底で、生物が群がっているアカボウクジラ類の骨が見つかり、このような「鯨骨生物群集」の世界最深記録が更新された。中国科学院深海科学・工学研究所の研究チームが有人潜水船「奮闘者」号で発見し、10日付の英科学誌ネイチャー電子版に発表した。
これまでの記録は日本の海洋研究開発機構が同「しんかい6500」で2013年、大西洋(南米ブラジル沖)の水深4204メートルで発見したクロミンククジラの骨だった。
深海底に沈んだクジラの遺骸はエビやクモヒトデ、貝などの貴重な餌となる。骨になっても脂質が分解され、さまざまな生物が群がる。今回の発見により、深海底の鯨骨生物群集は古くから世界各地に存在する可能性が高まったという。