袴田さん姉「証拠は全部開示を」=再審見直しで参考人質疑―衆院法務委

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 衆院法務委員会は9日、再審制度を見直す刑事訴訟法改正案に関し、静岡県一家殺害事件で再審無罪が確定した袴田巌さんの姉ひで子さんらを参考人として招いて質疑を行った。検察が保有する証拠の開示の在り方が主な論点となり、ひで子さんは「いい証拠も悪い証拠も全部出してほしい」と訴えた。
 ひで子さんは巌さんの再審手続きについて「証拠開示で勢いづき、今の(無罪という)結果になった」と振り返った。また、再審開始決定に対する検察の不服申し立て(抗告)に触れ、「そういうものがあるから長引いて(事件発生から無罪確定まで)58年もかかった」と全面禁止を求めた。
 巌さんの再審開始決定を静岡地裁で出した元裁判官の村山浩昭弁護士は「再審において証拠開示はまさに生命線だ」と強調。「検察官が無罪証拠を自ら提出することは期待し難い」と述べ、証拠の開示範囲を限定し、証拠リストを弁護側に開示しないとする政府案を問題視した。政府案にある証拠の目的外使用の禁止規定についても「マスコミの報道の自由、国民の知る権利を阻害することにならないか」と懸念を示した。 
〔写真説明〕再審制度を見直す刑事訴訟法改正案を審議する衆院法務委員会で発言する袴田ひで子さん=9日午前、国会内